窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(085)

第17週「女の情に蛇が住む?」(金)

放送日

  • 2024年7月26日

登場人物

  • 伊藤富美也(直江、喫茶店の客?)

概要

玉の将来を奪ったのは自分だと涼子自身も悩んでいた。寅子は二人の決断を応援するため、また稲自身のためにも、稲を涼子たちに引き合わせる。また、寅子は航一と接するうちに、友達がいなくても強い心を持つ優未の考えを尊重できるようになる。(NHKオンデマンドの解説より)

航一の提案で、寅子は優未を連れ、杉田弁護士主催の麻雀大会に参加することに。が、優未を見た太郎が号泣。次郎によれば、太郎は長岡空襲で娘と孫娘を亡くした。その孫娘に優未が似ているのだと言う。泣き止まない太郎を航一は抱きしめ「ごめんなさい」と呟く。あとで、航一がどんな体験をしたのか尋ねるが、航一は「秘密です」と答える。

感想

太郎の過去、航一の過去、麻雀大会への参加など、話題がてんこ盛りだが、寅子の態度に注目したい。

店の経営に玉の世話で涼子は大変だ、手伝ってあげたい、から、いきなり稲に手伝うように依頼する。しかも、私たち親子はいずれこの地を去る身、もっとつながりを持った方がいいと言って。

稲に手伝ってほしいと涼子が望んだわけではないだろう。人を雇えば楽になることもあるが、その人の給与を支払うためには売り上げを伸ばさなければならず、別の大変さを抱え込む。よく知らない人を雇うのは気苦労も多い。寅子にとって稲は旧知の間柄かも知れないが、涼子にとっては知らない人だ。玉と二人だけでやっていたかったかも知れないし、雇うならもっと若い人がいいと思ったかも知れない。そういう思いがあるかも知れない、ということを考えずに一人で話を進める。

その上、「掛け持ちが大変なら、この家には来なくて構いません」とまで言う。せっかく懐いた優未に一言の相談もなく。さすがにこれには優未が声を上げたが。イマジナリー花江に登場してもらい、「寅ちゃん、あなた、なんにもわかってない!」と説教をしてほしいところだ。

航一は優未との溝を一瞬にして埋めてしまう。優未は、航一といい稲といい、大人にはすぐ懐く。はる、花江、直明、それに直人と直治と、大人に囲まれ、敢えて言えばお姫様扱いされて育ってきた優未は、同世代の人と付き合うのは苦手なのかも知れない。そして航一が距離を少しずつ詰めようとしているのに全く気付かない寅子は、相変わらず恋愛オンチだ。

ミサンガ少女の話は全く出て来なかった。来週に持ち越しかと思ったが、予告編でも触れられず。まさかあれで終わりなの!?



映画ランキング