竹中半兵衛がその生涯を閉じる。「軍師半兵衛」本日が最終回。
粗筋
雑感
扱っている題材からすれば、もっと面白くできたのではという意見もあろうが、一応本筋(有岡城の陥落〜官兵衛の救出)は面白く見た。気になるのは三木城と御着城で、三木攻めを開始してから、また小寺政職が裏切ってから、かなりの年月が経つのに呑気に眺めているだけなのか、攻略を進めているのか、はたまたとっくに落ちているのか、全くわからない。有岡を攻める織田軍、の中に秀吉が含まれているのかどうかもわからない。
牢番(加藤又左衛門だったとは知らなかった!)とのやりとりは興味深かった。
「今まで辛く当たって悪かった。織田軍の総攻撃が開始されたようだ。大将のいない今の有岡は、すぐに織田の手に落ちるだろう。鍵を開けてやるから、その隙に乗じて逃げろ。……わしは最後まで戦うつもりだが、気になるのは幼い息子だ。うまく生き延びてくれればよいが」
「……わしが、預かろう……」
「わはは、いったい何を――本当か!?」
その牢番の子がのちの黒田一成とあってはこのエピソードは欠かせないだろうが、しかし牢番が鍵を開けてくれた、織田軍の攻撃で有岡が落ちた、じゃあ善助たちはいったい何をやっていたんだろう、ということになる。彼らが救出しなくても、多少の時間差はあっても織田軍の誰かの手で救出されただろうから。鍵を開けてもらっても、既に官兵衛は歩ける身体ではなかったから、善助らがいなければ動けないし、この時点では官兵衛は裏切ったことになっているため、のちのことを考えると善助たちに助け出されたのが一番よかったのは事実だろうが、どうも善助らの功績が薄いように見えるのが残念。
善助らが救出した時、官兵衛の第一声は「待っておったぞ……」だったが、清盛クラスタとしては、ここは「遅いぞ」と叱りつけてほしかった(笑)。
リンク
- 第22回 有岡、最後の日(すだち記録帳、2014/06/02)
- 『軍師官兵衛』 第22話「有岡、最後の日」(moonshine、2014/06/02)