題名 | ワールド・オブ・ライズ(BODY OF LIES) |
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監督 | リドリー・スコット |
出演 | レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)、ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)、マーク・ストロング(ハニ・サラーム)、ゴルシフテ・ファラハニ(アイシャ) |
公式サイト | ワールド・オブ・ライズ |
制作 | USA(2008年12月20日公開) |
- 基本的に面白かったけど、正直なところ、筋立てがよくわからなかった。中東戦争モノは背景知識がプアなため、予備知識なしだとわかりにくい。
- あの頭巾をかぶせられての拷問シーンなどは、実際の事件を連想させ、ちょっと気分が悪い。
- 連続テロ事件の首謀者を追いかけるCIA局員のロジャーと上司のエド。現地の協力者であるヨルダン情報局のハニ。この三人の騙しあいがテーマということか。ただ、騙すとか嘘とかいうよりも、本当は、内緒で(極秘で)作戦を実行するということ。どこにスパイがいるかも知れない状況下で、緘口令を敷くのはある意味当然であり、嘘というのは当たらない気もするが、当事者にしてみれば、騙された、裏切られたという気分なのかも知れない。
- エドは嘘をつくことをなんとも思っておらず、ロジャーにも黙って作戦を進めることもしばしば(ロジャーから見れば、邪魔される)。だいたいその作戦が成功しないのがご愛敬だが……。ロジャーはなるべく誠実であろうとしているようだが、彼が思いついた作戦を実行する時はハニに嘘をついた。ハニは、作戦協力に当たっての唯一最大のルールは嘘をつかないことだと宣言し、ロジャーにもそれを厳しく守らせようとするが、最後の最後で彼自身が大ウソをついていたことが判明。……ということらしいのだが、その大ウソがなにか、わからなかった。どなたか解説を求む。
- ロジャーがCIAを辞め、現地に残るのは、CIAのやり方に嫌気がさしたためか、アイシャを本気で好きになったからか……。ラストでロジャーがアイシャを見守るシーンがあった。人によると、あれはアイシャではなく、彼女の姉だった。それがロジャーの本当の狙いだったのだ、という説もあったが、そもそも「ロジャーがアイシャを見守るシーン」に気づかなかったので……
- 罪もない人を大勢巻き添えにする無差別テロは、許されることではない。その犯人を追うという大義名分のためとはいえ、ロジャー自身も平気で人を殺す。作戦実行のため無関係の人を関係者に仕立てたあと、当人が殺されてしまった時は、多少は気が咎めたようだが、それだけ。こちらからみれば、ロジャーたちも決して正義の人でもなんでもなく、テロリストたちとたいして変わりはしない。そういう点での後味の悪さもある。現実とはそうしたものかも知れないが、娯楽作品としては、ちょっとどうかな。
- ラッセル・クロウの顔は知っているが、彼の出演する作品を観るのは、これが初めて。
- ファラハニはイランのトップ女優、アメリカ映画は本作がデビュー。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/04/29
- メディア: DVD
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参考リンク
- ワールド・オブ・ライズ(ももママの心のblog、2008/12/26)
- ワールド・オブ・ライズ/Body of lies(描きたいアレコレ・やや甘口、2008/12/28)
- 映画:ワールド・オブ・ライズ/Body of lies(The Tea Break、2009/01/03)