観たかった。終わる前に観られて良かった。
題名 | まほろ駅前多田便利軒 |
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監督・脚本 | 大森立嗣 |
原作 | 三浦しをん |
出演 | 瑛太(多田啓介)、松田龍平(行天春彦)、片岡礼子(ルル、自称コロンビア人の娼婦)、鈴木杏(ハイシー)、本上まなみ(三峯凪子)、柄本佑(山下、ハイシーのストーカー)、横山幸汰(由良、小学生)、梅沢昌代(山下の母)、大森南朋(山田、弁当屋)、松尾スズキ(シンちゃん、ヤクの売人)、麿赤兒(岡、便利屋の常連)、高良健吾(星、裏組織のボス)、岸部一徳(早坂、刑事)、中村優子(マリ(犬の飼い主)の母)、三浦誠己(若い刑事)、他 |
公式サイト | 映画『まほろ駅前多田便利軒』公式サイト |
制作 | 日本(2011年4月23日公開) |
劇場 | 109シネマズグランベリーモール |
雑感
「まほろ」のモデルとされた町にかれこれ18年ほど済んでいる。制作に関しては市のバックアップのもと、ロケはほとんど市内で行なわれたという。確かに、見覚えのある風景がそこかしこに映っていた。
ただ、地元の人間から言わせてもらえば、行動半径がほとんど市内でカタがついているのに違和感を持った。この町のいいところ(なのかどうかはわからないけど)は、新宿まで乗り換えなしで30分足らず、渋谷までは一回乗り換えでやはり同じくらいの時間で行かれるところにある。要は、気軽に都心の繁華街に出られる距離なのだ。そして、ほとんどの人の勤め先は市内ではないだろう。小中学生は別にして、市民の行動半径はもっと広いハズ。
便利軒のような地元密着型の商売だと、事件が市内で起きるのはわからなくもないが、もともとこの市は多摩市・八王子市・川崎市・横浜市・海老名市・大和市と接しており、自動車であればすぐだ。この便利屋がよほど流行っているなら近所だけを相手にしていてもいいのだろうが、普通はこのあたりも商圏と考えるだろう。ヤクの売人まで登場しながら、それでも市内で話が済むのはちょっと。そんな閉鎖的な町ではないぞ。
もっとも、駅の裏側の風俗街が登場したのはニヤリ。あそこは(意外と知られていないが)ラブホテル街なのだ。当然、ルルやハイシーのようなお姉さんも跋扈しているというわけ。もっとも、なんとかいう都知事が浄化政策とやらを打ちだしてから、田んぼ(かつて町田にあった違法な売春宿の俗称)は一掃されたし、ヨドバシカメラとかできて一般市民も駅の裏側に行くようになったから、ルルたちも今は商売がやりにくくなっているだろう。
松田龍平が松田優作の子だということは映画を観る直前まで知らなかった。知って良かった。そのため瑛太の「なんじゃこりゃーー!!」というセリフがすごく受けたから。
映画はそれなりに面白かった。続編があれば観に行くと思う。
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(2011/07/19 記)