窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

ハリウッド版の「進撃の巨人」!?「ジャックと天空の巨人」

題名ジャックと天空の巨人(原題:Jack the Giant Slayer)
監督ブライアン・シンガー
出演ニコラス・ホルト(ジャック)、エレノア・トムリンソン(イザベル)、イアン・マクシェーン(ブラムウェル王)、スタンリー・トゥッチ(ロデリック卿)、他
公式サイト映画『ジャックと天空の巨人』公式サイト
制作USA(2013年3月22日日本公開)
劇場新百合ヶ丘:ワーナー・マイカル・シネマズ

雑感

  • 非常に面白かった。童話の実写化なのだが、サスペンスフルであり、ミステリーの要素もあって……子供が観ても面白がると思うけど、大人が観ても面白い。
  • 童話ではジャックが天空の国から略奪を繰り返し、咎めだてをした大男を殺して一件落着という、よく考えると実にひどい話なのだが(異形の者に対する差別意識がそこかしこに感じられる)、本作ではそこをうまく切り抜け、もうひとひねりしている。
  • ジャックがひとつだけ残しておいた豆は伏線になっているはずで、どこで使うのかと思っていたら、なるほどあそこでああいう使い方をするわけね。それでも巨人たちと人間では圧倒的な武力差があり、どう収まりをつけるのかとハラハラしていたところ、そういうコトかっ! とホッ。いささかご都合主義的だが、話の畳み方はとてもうまかったと思う。
  • 天空の国は宙に浮いていたようだが、なぜあれだけの国が空に浮かんでいられるのか。雲の上に存在するようだが、気圧が低くもなく、地上と同じ植物が茂っていたのも疑問。崖から突き落とした巨人が空から落ち、地上に降ってくるシーンがあったが、天空の国から落ちたものが地上に達するなら、これまでにもさまざまなものが落ちてきていたはず。こうした点に何の説明もないが、童話がベースなのだから目をつぶれということか。
  • これは3D作品だったのか。なるほど、確かに3Dで観てみたかった気もする(最近、3D映画を観ていない)。
  • 豆の木はCGだろうが、ちょっとチャチだった。
  • 空に浮かぶ国の存在や、そこを探索するシーンなどは、「アバター」の劣化コピーの印象。「アバター」を範に採っても良いのだが、もう少し工夫できたように思うのだが……
  • この映画を観て「ハリウッド版の「進撃の巨人」か!?」と思った人は多かったはずだ。「進撃の巨人」の実写化の話もあるらしいが、日本で作ったら見劣りがするだろうな……