「愛しのフリーダ」が詰まらなかったので、このままじゃ帰れないと思いもう一本。これは予想外に面白かった。
題名 | ビューティフル・ダイ(A Horrible Way to Die) |
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監督 | アダム・ウィンガード |
出演 | エイミー・サイメッツ(サラ、アルコール依存症)、ジョー・スワンバーグ(ケヴィン、サラの恋人)、AJ・ボーウェン(ギャリック・タレル、殺人鬼)、他 |
公式サイト | アット エンタテインメント株式会社 |
制作 | 2010 USA(2013年11月30日日本公開) |
時間 | 87分 |
劇場 | ヒューマントラストシネマ渋谷 |
内容紹介
ギャリックはシリアルキラーの重犯罪人だが、なぜかカリスマ的な人気があり、彼を崇拝する人たちから毎日のように手紙が届く。ある日、護送中に看守を殺して脱走。非常線の突破に成功すると、関わった人を片端から殺しながら逃走する。
サラは、以前はギャリックの恋人だった。が、ふとしたことから彼が連続殺人事件の犯人であることを知り、警察に通報。そしてギャリックは逮捕される。付き合っていた時は微塵もそんな素振りを見せなかったのに、自分の知らない裏の顔をギャリックが持っていたことにショックを受け、酒を常飲するようになり、依存症に陥る。
サラは依存症のグループセラピーで知り合ったケヴィンと付き合うようになる。そんな矢先、ギャリック脱走のニュースに接し、自分を殺しに来るのだと直感。恋人を警察に売った恨みを晴らしに来るのだと。震えながらケヴィンに相談。ケヴィンは、この地を離れて一緒に身を隠そうと提案するが……
雑感
映画自体も面白かったのだが、今回、とても嬉しかったことがある。
観終わったあとで、アダム・ウィンガード監督作品だと知り、「なるほどね」と思ったのだ。アダム・ウィンガード監督といえば、つい最近「サプライズ」を観たばかり。監督の名前を知って「なるほど」と思ったのは、多分、生まれて初めてだと思う。
「サプライズ」がスマッシュヒットしたので、新作が早くも日本公開されたのか。それにしては画面の処理の仕方などに稚拙さを感じる部分があり、「サプライズ」の次の作品にしては成長がないな、と思ったら、本作のアメリカ制作年は2010年。「サプライズ」の前であった。それもあとで知って「なるほど」と思った。我ながらスゴイ、と思った。
たまたまではあろうが、こうしたことが少しずつわかってくると、映画を観る楽しさが倍増すると思う。
けど、エイミー・サイメッツ、ジョー・スワンバーグ、AJ・ボーウェンの三人が「サプライズ」に出演していたのは、今感想を書くために確認していて初めてわかったこと。観ている時は全く気付かなかった。ダメじゃん。
最後のどんでん返しは「よくこそ騙してくれました」とミステリーとしての面白さも堪能。殺す場面はさほど残酷ではなく、記号のように殺していく(スプラッタ的要素はない)点も好感度高い。87分と短くあっさりまとまっていた点も秀逸。
ギャリックが逃亡しながら次々に人を殺す理由がわからなかった。気に入らぬことがあったわけでも、恨んでのことでもない。そばに人がいたら殺さずにはいられない性格ということか。
今日の英語
- Drive safe.(運転に気を付けて)
- Are you scared?(こわいの?)
日本語タイトル
原題が A "Horrible" Way to Die なのに、なんで「ビューティフル」ダイになるんだ。
過去記事
- 意外な拾い物「サプライズ」(2013/11/15)