「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」がアレだったからあまり期待しないで行ったため、期待外れだと腹が立つことはなかったが、それにしても詰まらない映画だった。なんでこんなことになってしまうんだろう。「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」は面白かったのに。
題名 | 愛しのフリーダ(GOOD OL' FREDA) |
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監督 | ライアン・ホワイト |
出演 | フリーダ・ケリー、アンジー・マッカートニー(ポール・マッカトニーの義母)、リンゴ・スター、ニール・アスピノール(ロードマネージャー)、他 |
公式サイト | 映画「愛しのフリーダ」公式サイト |
制作 | USA、イギリス(2013年11月29日日本公開) |
時間 | 86分 |
劇場 | ヒューマントラストシネマ渋谷 |
雑感
面白いエピソードもあったけど、映画としては退屈だった。しかし86分と比較的短くまとめたため、飽きるというほどではなかった。なんでこうなるのかな。
フリーダの話している時間がとにかく長い。確かに11年という長期にわたってバンドを支え、ビートルズのメンバー全員から愛された人物である。魅力的ではある。が、冷たい言い方だが、僕らはフリーダのことが知りたくて劇場に足を運ぶわけではない。ビートルズに興味があるから映画館に行くのだ。スピーチが訓練された人間ではない。10分20分ならともかく、彼女の語りで話をまとめるのは無理がある。
なぜかビートルズの曲があまりかからない。「アンナ」とか「ツイスト・アンド・シャウト」「プリーズ・ミスター・ポストマン」など、ビートルズがカバーした曲の別のアーティストによる演奏(オリジナル?)が聴けるのはまあいいとしても、ビートルズの曲でもなくビートルズがカバーした曲でもない他アーティストの演奏が流れても、興味を引かない。
ビートルズの、当時の映像や写真がふんだんに使われていて、それは良かったのだが、現在のメンバーで出演してくれたのはリンゴ・スターだけ。だけといっても他にはポールしかいないんだけど、ポールのコメントがなぜ取れなかったのだろう。価値が半減とは言わないけど、残念ではあった。
などと文句も書いたが、ビートルズのエピソードは面白かったな。1972年ごろ、フリーダが結婚して妊娠し、仕事との両立が難しくなる。仕事の代わりはいるとしても、ファンクラブの代表の代わりはなかなかいない。どうしようかジョージに相談した時、「君はビートルズを見届けたんだ。終わりにしよう」と言われ、それでファンクラブを解散することにした、というエピソードは良かった。ジョージの人柄が(フリーダの人柄もだけど)忍ばれる。
過去記事
- ジョージ・ハリスンを描いた大作「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」(2011/12/14)
- カネを取って見せる作品か!?「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」(2013/10/11)
リンク
- 映画『愛しのフリーダ』フリーダの女子力、ココがすごい! 3つのポイント(ガジェット通信、2013/12/11)