ようやく観た。「受難」

上映館が少なく、時間がうまく合わせられず見る機会がないまま約1ヶ月経ってしまったが、ようやく見に行かれた。

題名受難
原作姫野カオルコ
監督吉田良
出演岩佐真悠子(フランチェス子)、古舘寛治(古賀さん)、伊藤久美子(フランチェス子の友人)、淵上泰史(クス/マル、内気なカメラマン/イケメンモデル、一人二役)、他
公式サイト映画「受難」公式サイト
制作日本(2013年12月7日公開)
時間95分
劇場横浜ニューテアトル

内容紹介

フランチェス子は真面目で敬虔で不器用な女の子。器量よしとはいえず、これまで男性とお付き合いしたことはない。カメラマンのクスに、「私はあなたのことが好きです。ついては、私とセックスしてもらえませんか」と伝えると、クスは固まってしまう。

そんなある日、フランチェス子の性器に人面瘡ができてしまう。こともあろうかその人面瘡は男性の意識が宿り、フランチェス子を口汚くののしるのだった……

雑感

一時期、姫野カオルコの小説やエッセイは読み漁ったことがあるが、本作は知らない。が、フランチェス子は姫野カオルコ自身、あるいは姫野カオルコの理想の女性像が投影されているように感じられた。

それはともかく、本作は登場人物はそれなりに多いが、大半はフランチェス子のモノローグで綴られる。つまり一人芝居である。岩佐真悠子は(「009ノ1」を見逃したので)「のだめカンタービレ」の石川玲奈役のイメージしかなかったが、思っていたよりずっと上手く、それでも単調になるのは否めず、もう少し工夫がほしかった。

失礼を承知で言わせてもらうと、岩佐以外にパッとした俳優がおらず、岩佐が一人で引っ張って行かなければいけないのはつらいところ。せめて伊藤久美子の代わりに、無名でも演技派の女優が入っていたらと思ってしまった。

また、ある意味で主役ともいえる「古賀さん」は少々残念。声にインパクトがない。というより、工夫し過ぎ? でわざとらしさが勝ち過ぎていた。そもそも滑舌が悪いし、声の通りも悪い。場所が場所だけに、くぐもって聞こえた方がリアルだからとわざとあのようにエコライジングしたのだろうか? だとしたら逆効果だ。もっと乾いたバリトンで通る声の人がよかった。

あと、フランチェス子が脱ぐ必然性がどこにあったのかよくわからない。処女を失った後、呆然としてシャワーを浴びるシーンは全裸で、乳もお尻も惜しげもなくさらけ出してくれたし、さらにはそのまま(全裸で)外へ出て全力疾走するシーンもある。作品的には、このシーンはなくても大きな違いはなかったようにも思う(もっとも岩佐真悠子のヌードは一度拝んでみたかったので、その意味では正しかったともいえるが)。

岩佐真悠子自身は、グラビアアイドル出身で、文句なしの美人である。それがブスい役をやったためだろうか、肌は汚いし、全体的に本来の美人が三割減だった。それでは観ている方は楽しくない。それにポスターやパンフレットの写真ともイメージが違うのではまるで詐欺である。あのメークには文句を言いたい。

劇場

横浜ニューテアトルは初めて。伊勢佐木町モールの中にある昔ながらの映画館。レトロな雰囲気は嫌いではないが、椅子に飲み物を置くスペースがないのは困った。

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