第20週「1993-1994」(月)
放送日
- 2022年3月14日
概要
ひなたと弟の桃太郎が大喧嘩していると、錠一郎がトランペットを手に二人のもとへ。一体なんの冗談かと笑いだす子どもたちに、るいは、錠一郎がかつてプロのトランぺッターだったことを初めて話して聞かせます。知られざる父の過去を知って驚くひなたと桃太郎。一方、るいは錠一郎のある言葉が気になっていて……。(NHKオンデマンドの解説より)
今日のジョーとるいとひなたと桃太郎
「――で、何が言いたいかというとやな、それでも人生は続いていく。そういうことや」
今日のジョーとるい
「トランペット持つ、口にマウスピースを当てる、息を吹き込む、夢みたいな音が出る。薄れていくんや。あの感覚が。トランペットが、僕にサヨナラを言うてる。そんな気がするんや」
今日の算太とるい
「るい……るいじゃのう……」
雑感
ジョーは吹けるのか、吹けないのか。視聴者は週末ずっと、そしてるいも、祈るような気持ちでジョーを見つめていたが、残念ながら音は出なかった。この30年、突然治っているんじゃないかと、何度も何度も試してみたけど、やっぱりダメだったのだという。トランペットが吹けなくても、回転焼きは焼けなくても、ひなたと桃太郎のよき父親として生きて行ければそれで満足だと。
ひなたと桃はもちろんだが、何度も試していたことはるいも知らなかった様子。巻き込みたくなかったのだろう。もうあきらめがついた、吹っ切れたとジョーは言う。るいはいまだ、いつか吹けるようになると信じていると言うが……
大月家の納戸(荷置き部屋)が初公開される。あんな部屋があったのだな。ずいぶん広い家だ。
父親が自殺を考えたことがあると知り、お母ちゃんが止めてくれてよかった、と語り合うひなたと桃太郎。もちろん父が生きていた方がいいからだが、あの時ジョーが死んでいたら自分たちは生まれていなかった。この二人は生まれてきたことを肯定している。そこはいい子に育ったのだ。
反省した桃太郎は「あかにし」へ謝罪に行く。しかし桃太郎は高校生。親がついていないのは解せない。また、同伴したひなたは「出来心です」「今回だけ見逃してやってください」などと言うが、こういう言い訳はちょっと見苦しい。
一度逃げ出した算太が来訪。るいに声をかける。以前よりまた歳を取っていた。前回逃げ出したのは、安子がいると思ったからだと思ったが、この7年のうちに、安子が日本にいないということを知ったのではないか。