第23週「2003-2025」(木)
放送日
- 2022年4月7日
登場人物
- 城田優(ウィリアム・ローレンス)
概要
岡山の偕行社で行われた「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」は、大盛り上がりの中で終演を迎え、ひなたとるいは聖夜の奇跡を喜びます。年が明けて映画「サムライ・ベースボール」が公開されると、再び来日したアニーは……(NHKオンデマンドの解説より)
今日のひなた
「おばあちゃん、もう逃がさへんで」
今日の錠一郎
「おかあさん、るいを生んでくださってありがとうございました」
雑感
アバンでは、ついにひなたの英語講座の収録が始まった。タイトルは「ひなたのサニーサイドイングリッシュ」、テーマ曲は錠一郎の演奏、パートナーは……城田優演じるウィリアム・ローレンス。ウィリアム? ビリーなのか? そして第一声、「A long time ago...」これは第一回のナレーションではないか。
私たちはこの5ヵ月ちょっと、ひなたの英語講座をずっと聞いていたわけか! だからナレーションが英語だったのか!
本編は、ひなたはアニーを背負って偕行社へ向かう。舞台ではトミーが、るい・サッチモ・大月を紹介し、るいが登場。トミーが慎一に合図をすると、流れてきたのはトランペットのサニーサイド。小暮がつぶやく。「これはジョーのトランペットや……」。トミーが奈々に探させて昔の音源を発掘し、それを流したのだ。それに合わせてピアノを重ねるジョー。そして演奏が始まり、るいが歌い出した。
そこへアニーを背負ったひなたが会場に入る。それに気づいて驚くるい。歌い終わるや舞台を降りてアニーに抱き着く。アニーは震える手でるいの顔を撫ぜ、額に手を出そうとするが、その手を握ったるいは「I love you.」と伝える。そこへ1951年4月のやりとりの続きが示される。るいが戸を開ける、外はすっかり晴れている、安子はるいを抱きしめる――
その後はアニー(本名・安子ローズウッド)はるいやるいの家族と語り続けた。2004年1月に再来日した安子は、勇と神社を散歩。「サムライ・ベースボール」で稔さんの夢を叶えることができたと語る。渡米後もつらいことはいろいろあっただろうが、「木漏れ日のような」ロバートのやさしさに包まれて、それなりに穏やかな時間を過ごしたようだ。
るいと安子の再開のシーン、日本中が感涙にむせんだと思うが、ある意味わかっていたことなので、自分的にはそれほどでもなかった。むしろ「さあ感動してください」と言われているような気もして、やや白けた感じもあった(今週はアバンの仕掛けに驚いている)。しかし小暮さんがトランペットの調べを聞いてジョーのペットだとすぐに気づいたのには泣かされたよ……。専門家だということもあるだろうが、ジョーの音を今でも覚えていてくれたんだなと。