窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

第七回「子規、逝く」

12月12日、今回も19時半開始。ようやく思い出した。この「坂の上の雲」は、そもそも一話90分という変則的な構成で、毎回19時半から21時までの放映なのだった。第一部もそうだった。

しかしなあ。日曜日の20時から大河ドラマ、というのは幼少の頃からしみついた時間間隔。今回だけ19時半と言われたからといって生活のリズムはそうそう簡単には変えられない。日曜日に19時半までに食事とその後片付けを終えてテレビを見られる状況にするのは結構大変なのだ。そこまでの熱意がわく内容ではない、という問題でもあるのだが……。〔追記:第一部は20時〜21時半だった。また「坂の上の雲」は大河ドラマではない―2014/01/03〕

出演

感想

好古は袁世凱と飲み比べをして勝ち、さらに酔って騎馬を行ないその凄さを見せつける。酒が飲める方が偉く、酔っても馬を走らせられる方が偉い、という感覚はどこからくるものか。こんにち飲酒運転がなくならない根本に、「この程度の酒を理由に運転ができないなどといえない(自分はそんな柔な人間ではない)」的な思い込みがあるように思う。根は深いのだ。

正岡子規の最期。あの無精ひげは自毛だろう。龍馬伝のクランクアップから間がないのに、もうあれだけ髭がのびたのか? と訝(いぶかし)んだが、あとで調べたところ、来年放映予定の第三部も含め、この「坂の上の雲」はすべて撮影が済んでいるという。香川が弥太郎を演じたのは子規が死んだあとなのだ。第二部の香川の演技に対して、弥太郎の雰囲気をみじんも感じさせない、すごいという評をネットで見たが、それは当然なのだった。

二度の離婚経験がある律は、口に出せる立場ではないのだろうが、本当は幼い頃から真之が好きだったのだろうと思う。真之もそれをわかっていないわけはないと思うのだが……なぜか物語の最後に不自然に登場した女学生・季子と結婚することになってしまった。子規は短い人生ではあったが、やりたいことをやって生き、死んでいったといえる。律の人生の方があわれだ。当時の女はそんなものだったともいえるが……

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