出演
- 役所広司(嘉納治五郎、東京高等師範学校校長)
- 古舘寛治(可児徳、東京高等師範学校助教授)
- 杉本哲太(永井道明、東京高等師範学校教授)
- 竹野内豊(大森兵蔵、米国体育学士)
- 阿部サダヲ(田畑政治、日本水泳連盟元会長)
- ビートたけし(古今亭志ん生)
- 小泉今日子(美津子、志ん生の長女)
- 森山未來(美濃部孝蔵)
- 神木隆之介(小松、志ん生への弟子入りを志望)
- 川栄李奈(知恵、小松の恋人)
- 満島真之介(吉岡信敬、天狗倶楽部)
- 近藤公園(中沢臨川、天狗倶楽部)
- 武井壮(押川春浪、天狗倶楽部)
- 星野源(平沢和重、ジャーナリスト)
- 松坂桃李(岩田幸彰、日本オリンピック委員会常任委員)
- 松重豊(東龍太郎、東京都知事)
- 岩井秀人(北原秀雄、外務省役人)
- 中村勘九郎(金栗四三)
概要
1959年(昭和34年)、日本に東京オリンピックを誘致しようと必死になっている人たちがいた。そして時代を遡って1909年(明治42年)――
嘉納治五郎は日本人初のIOCのメンバーだそうである。フランスから、オリンピックを白人だけのものではなく、世界のものとするためにアジア人も参加させたい、まずは日本の参加を、と嘉納に話があった。当時の日本はオリンピックどころか、スポーツという概念すらなかった(「体育」という言葉はあったが)。オリンピックの主旨もなかなか周囲の理解を得られず、仮に参加するとしても、世界の舞台で闘えるような運動選手はいないだろうと言われ、嘉納は選手の発掘のため、オリンピック予選のための競技大会を開催することにした。
マラソンではリタイア続出で、ほらみろと言われかけたが、優勝した選手はなんと当時の世界記録を30分近くも上回るタイムを叩き出した。その人の名は金栗四三。ゴールを過ぎて倒れた金栗を、嘉納は「いだてんだ、いだてんがいたぞ!」と抱きしめる。