出演
概要
四三の高等師範学校の日々。
四三は、朝食は幼い頃の躾を守り、よく噛んで食べる。そのため時間がかかり、寮を出るのは一番あと。が、学校まで約一里の道を走って登校、着くのはいつも一番乗りだった。
夏休みの故郷へ帰省すると、幼馴染のスヤが見合いをするという。落ち込む四三だが、再度上京する四三の見送りに、スヤは自転車で並走し、叫び声を上げ続ける……
天狗倶楽部の三島弥彦はお金もあり、顔もよく、スポーツ万能で、「本気で闘える相手がほしい」などと(火―ロス・リベラのような)ふざけたことを真顔を吐く。
東京でマラソンという競技の存在を知り、四三は驚く。彼がこれまで走っていたのは生活のためで、走るために走る、という世界を知らなかったのだ。四三とマラソンの運命の出会い。
雑感
シマと三島和歌子のかけあいが面白い。
四三は学校まで一里を約20分で走ったという。4km20分は、荷物を持ち、坂道などがあったことを考慮しても、特別速くはない。軽いジョギングのつもりで走っていたのだろう。
ビートたけしの活舌がよろしくなく、話し方もうまいとは思えず、正直うっとうしい。過去のパートは森山未來が語りを担当するが、実にわかりやすい、いい声だ。今後は全部森山未來でいいんじゃないか。
第一話の冒頭(1959年)で、物語はタクシーに乗った志ん生が、地下足袋で走る人物を目撃するところから始まる。これが四三だと思ったので、てっきり金栗四三とは東京オリンピックでメダルを取った人かと思い込んでいた。が、明治生まれだと東京五輪の時は相当な年齢のはずで、計算が合わない。なので混乱していたが、四三が出場したのはストックホルム・オリンピック。それで思い出した。ストックホルムに出場した日本人ランナーは、世界最長記録保持者のはず。
- 五輪マラソンの世界最長記録は54年8ヶ月(らばQ、2007/10/22)
- 外国人「日本人によるマラソン世界最長記録がすばらしいエピソードだった」…海外の反応(らばQ、2014/02/21)
この話は知っている(らばQに取り上げられていたので知った)。そうかこの人が金栗四三だったのか。これで話がつながった!
(2019/1/27 記)