「小牧長久手の激闘」(32)

題名

「どうする家康」第32話「小牧長久手の激闘」

放送日

2023年8月20日

登場人物

中島亜梨沙（ひよ、井伊直政の母）
山下真人（羽柴秀次）
小橋川嘉人（堀秀政）

概要

家康は秀吉10万の大軍に対し、あえて前進し、小牧山城に兵を集めた。互いにどう動くか探り合いが続く中、康政は秀吉の悪口を書き連ねた立札をばらまいて秀吉を揺さぶる一方で、城の周辺に謎の堀をつくり始める。徳川軍が守りに入ったと考えた池田恒興は、秀吉に、家康を引っ張り出すため岡崎城を攻撃するという策を献上。進軍を開始するが、まさにそれこそが家康の狙いだった。（公式サイトより）

今日の秀吉

「所詮人の悪口書いて面白がっとるようなやつは、己の品性こそが下劣なんだと白状してるようなもんだわ」

今日の井伊直政と本多正信

「殿はなぜ、我々のような者を信じてくださるのか」
「憎んだり恨んだりするのが苦手なんじゃろう。変わったお方よ」
「戦なき世を作るのはそういうお方だ」

今日の平八郎

「まだしばらくは死ぬわけにはいかぬ。殿を天下人にするまでは」

雑感

ここまでの32回で最高の盛り上がりを見せた。徳川軍の裏をかいた秀吉軍のさらに裏をかく家康、そして現場では榊原康政、井伊直政、本田忠勝らが大活躍で敵を退ける。少年ジャンプ的とでもいうか、いささか類型的ではあるが、ピタっと嵌まり、カタルシスが得られた。こちらも徳川軍と一緒になって勝利の美酒に酔いたかったが、石川数正が「それでも秀吉には勝てない」と漏らす……

睨み合って数日。小牧長久手もある意味で「天下分け目の決戦」だった。そのくらい大きな戦となれば、時間はかかるのだ。関ヶ原が半日で終わったのは意外過ぎるのだ。
直政は本多正信が殿の命を狙ったことがあることを知ると、自分もかつて殿の命を狙ったことがあると打ち明ける。正信は「聞いたことがない。鷹狩りの途中で見いだされたと聞いた」と答える。なるほど、そのようにとのが取り繕ったことがのちの世に伝わったとするわけか。うまいやり方だ。これで親近感を覚えたのか、戦勝祝いの席でも直政は正信のそばにいた。
石川数正の行動に冷や冷やする。史実として出奔することは知っているが、昔の（情けなかった時代の）家康ならともかく、今の家康の許を離れる理由がないので。