題名
- 「どうする家康」第37話「さらば三河家臣団」
放送日
- 2023年10月1日
概要
茶々が秀吉との子・鶴松を産んだ。勢いづく秀吉は、北条攻めを決定。和平を主張する家康に秀吉は先陣を命じ、勝てば北条領を全て与えると言う。しかし、それは故郷・三河を離れることでもあった。家康は家臣たちに事情を話せないまま、出陣を命じる。秀吉が20万もの大軍で小田原城を包囲する中、家康は氏政に降伏を促すが、全く応じようとしない。氏政には関東の雄としての意地があった。(公式サイトより)
今日の信長家臣団
忠勝「関東も良いところに相違ござらん」
康政「我らはとっくに覚悟ができており申す」
直政「腕がなりまする」
元忠「故郷にはちゃんと別れを告げて参りました」
雑感
北条との戦は、戦に至るまでの政治、両者の駆け引きなどはバッサリ略されたが致し方ない。徳川的には、北条戦そのものはたいした問題ではなく、その後の旧北条領へ移封を命じられたことが問題だからだ。
戦が始まる前に、北条を滅ぼしたらその地はすべてやると言われていた。が、現在の所領に加えて北条の地もとなると、広大過ぎる、そんなうまい話があるわけがない。恐らく三河・遠江・駿府は召し上げになるのだろう、と予想した家康は、そのことを正信のみに打ち明け、他の家臣には正式に決定するまで黙っていることにした。が、あとで早めに知らせておかないと大きな問題になると思った正信は家康には内緒で大久保忠世に伝え、忠世から主な家臣に伝えてもらうことにした。家康から改めて告げられた時は既に覚悟ができていた。この流れは見事。
正信の判断も見事だったが、そういうことも含めて信頼し、正信のみに話した家康も立派だ。正信の立ち位置が定まって来た。
酒井忠次が出てこない。領地ももらえない。不思議だったが、あとで調べてみると、忠次は1588年の時点で家督を家次に譲って隠居していた。この時点では京都在住。眼病のため目がほとんど見えなくなっていたようだ。
旭は前回が最後かと思ったが、今回も登場。どうやら体調が悪いようで臥せっている。於愛の時もそうだが、体調の悪いのに家康が気づいていて気遣っている描写があるのがいい。
阿茶登場。本当は小牧長久手の頃からいたはずだが、ドラマ的には於愛が退場するまで登場せず。いい判断だ。
秀長病死。秀吉を諫められる人がいなくなってしまった。
信雄はちゃっかり秀吉の重臣のような立ち位置に。が、小田原の役のあと、家康が関東へ移封となり、その跡地を信雄へという話になった時、伊勢・尾張に固執しこれを断わったところ、秀吉の怒りに触れ改易されてしまった。
伊奈忠次登場。本作で江戸の町作りをどの程度詳しくやるかはわからないが、もしある程度描くなら、重要人物になる。
鶴松が生まれたが、すぐに死んでしまう。秀吉は、唐を欲しがるようになる……