窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(003)

第一週「ワテ、歌うで!」(水)

放送日

  • 2023年10月4日

登場人物

  • 大塚宣幸(田山先生)
  • 湯田大夢(松岡)

概要

鈴子のおせっかいがきっかけで、タイ子が松岡のことが好きだということが松岡たちにバレてしまう。タイ子は芸者の子どもだと、松岡たちにバカにされてしまうのだが……。昭和元年、年が明け、もうすぐ小学校も卒業。皆が卒業後の進路について話し始めている。鈴子は、てっきり自分は実家の銭湯の手伝いをするものだと思っていたのだが、タイ子のひと言で自分の将来について悩み始める。(NHKオンデマンドの解説より)

学校を卒業したら風呂屋を手伝うつもりの鈴子に、タイ子は「私がすずちゃんくらい歌がうまかったら、絶対花咲に行くのに」と言う。言われた鈴子は進路について悩み始める。母に相談して、好きなことを探せと言われた鈴子は……

今日のツヤ

「人は、自分がこれや!! 思うことで生きていくんが一番ええ」

感想

悪ガキは、最初は鈴子が松岡のことを好きなのだろうと囃し立てるが、六郎が、好きなのはタイ子だといらんことを言ってしまう。彼らは(予想通り)「芸者の子」「妾の子」とからかうが、松岡は言わなかった。もっとも、やめろよ、と制したりもしなかったから、たいして差はないと言えなくはないが。

これをきっかけに、タイ子が松岡に自分の気持ちをはっきり伝えた。これまで鈴子がいくら怒鳴っても騒ぐのをやめなかった悪ガキたちが、タイ子が話し始めたら黙った。それだけ本気だったからだ。松岡が真面目な顔をして「ごめん、俺、好きな人おんねん」と答えたのもよかった。でもタイ子は、自分の気持ちを吐露したことでスッキリしちゃったみたいで、これでは松岡も困るよな。「俺、もう行ってもいいか?」はリアルだった。

梅吉は、「卒業後の進路は卒業してから考えればええ」と呑気過ぎて、いささか頼りない。もっとも女の子だし、今の小学生くらいなら、当分は家の手伝いをさせていればそれでいいという考えは普通だったのかも。

風呂上がりに母親に相談した鈴の濡れた髪を、話をしながら拭いてあげるツヤの仕草が、いかにも親子という感じでよかった。「カムカムエヴリバディ」でるいがひなたの髪をそっと結んであげるシーンを思い出した。


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