窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ再放送」(011)

  • 第03週「1942-1943」(月)

概要

英語講座を放送しなくなったラジオからは勇ましい日本軍の戦果が流れる日々。衣料品の購入や製造にも制限がかかる中、雉真繊維は軍服や国民服の需要拡大に伴い、工場の拡大を検討していました。そんな中、春休みに帰省することになった稔。安子も稔も二人で出かけるのを心待ちにしていました。しかし、帰ってきた稔には千吉から事業拡大に先立って銀行の頭取の娘との縁談が持ちあがり……。(NHKオンデマンドの解説より)

年代考証

  • 冒頭でラジオが、「首都マニラに侵入、パターソン半島に攻撃続行中」などと報じていた。日本軍は1942年1月2日にマニラ、2月15日にシンガポール、3月8日にラングーンを占領し、3月9日ジャワ島のオランダ軍を降伏させるなど、開戦後約半年の間に東はギルバート諸島ソロモン諸島から西はビルマにいたる広大な地域を占領した(世界大百科事典)。

感想

  • 稔は、橘の家にはその日のうちに挨拶に行くという行動力を見せたが、結局のところ、自分の両親には一年以上も何も言えなかったのだ。反対されるのは予想できたし、機を見て、と思う気持ちもわからなくはないが、これは長過ぎだ。機を見ているうちにどんどん状況が悪くなっている。
  • 仮に父が稔の言うことを聞いてくれたとして、今さら東亜銀行の頭取に「実は息子には心に決めた人がいまして」などと言い出したら、千吉の面子は丸つぶれ、なにより資金計画が頓挫してしまう。まあ、一年前に言っていたからといって好材料があるわけではないけれど。
  • 吉兵衛は衣料品が簡単に買えなくなると見越して買い占め、高い値段で売りに出し商店街の人々の怒りを買う。「吉右衛門のためだ」と言うも、当の吉右衛門と母・清子は肩身の狭い思いをしている。だけど、こんなの近所の別の店が安く売ったらそれでしまいだ。吉兵衛は一帯に影響力が持てるほどの資本力があるのだろうか?
  • 安子が雉真家に配達に行く時に着ているえんじ色の毛糸のチョッキは、物語冒頭で小しずが編んでくれたもの。

カムカムイングリッシュ

  • Catch of the day!(本日の獲物)➡英辞郎によれば、Catch of the dayは「〔レストランなどの〕本日のお薦め料理、または〔漁などで〕今日の獲物」

(2024-12-06 記)