放送日
- 2021年11月19日
概要
稔が岡山に着くと、千吉が待っていた。待ち切れないので迎えに来たという。先方がお待ちだ、早くしろと連れていかれた先にいたのは安子だった。
千吉は安子に、先日は名乗りもせず失礼をいたしましたと一礼。稔に向かって、大東亜銀行の娘さんとの縁談はなくなった、頭を下げてわかっていただいたと言い、たちばなに行って安子さんと会った、なるほど親切はいいお嬢さんだ、たちばなの店も堅実な商いを続けてきたことがよくわかった、まだまだ未熟なお前を支えてくれるのは、こういう家に育った娘さんだと確信した、と説明し、呆気に取られている稔に、あとはうまくやれよ、とでも言いたげに肩をポンと叩き、去っていく。
我に返った稔は、安子に向かい、結婚してくださいと告げる。安子は何度も頷く。そこへ勇登場。稔と安子におめでとうを言う。自分の気持ちは吹っ切り、大好きな兄と大好きな安子の幸せだけを考える顔になっていた。
稔は安子を連れて帰宅。父、母、弟と稔・安子で話をしようとするが、美登里はむくれて背中を向け、話をしようとしない。千吉は、「お前は安子さんが気に入らないんじゃない、誰であっても稔と取られると思ってすねているだろう」と言い、安子がわざわざ近づいて頭を下げるも「厭」と言い放つ。「でも稔が心残りがあるまま戦争に行くのはもっと厭」と言って、雉真の母からもらったというかんざしを安子に渡す。
さらに稔と安子は橘の家に行く。「結婚させてください」と頭を下げる稔に金太は「稔くん、安子をよろしくお願いします」と頭を下げる。小しずは「よかったなあ」と涙ぐむ。
杵太郎の忌中ということもあり、婚儀は両家の家族だけで質素に行なわれた。二人の写真、そして家族の写真。
翌朝、早起きした美登里は、さっそく嫁いびりをしようと厨房へ行き、「安子さん、朝餉の支度を早く……」と言いかけるが、既に準備は整っている。タミ(女中頭?)は「若奥様は、働き者で、よく気の利く方で」と既に手の内。
食事中も、稔と安子は見つめ合ってはニヤニヤ。昭和一桁のバカップルぶりを炸裂させている。稔「食事が終わったら出かけよう」安子「掃除と洗濯が終わったら支度します」稔「そんなのはええ」美登里「とんでもありませんよ。婦人会の集まりだってあるんだし」千吉「出征まで間がない。安子さん、二人で出かけなさい」
「出歯口の憂鬱」へ行くと、マスターは隠し持っていた本物のコーヒーを振舞ってくれる。そして「子供を作ってから行けよ」。
その後神社で、稔は、既に子供の名前を考えてあるという。男でも女でも、外国でも通用する名前だ。それは……秘密だと言って逃げる稔。いじわる~と言って追いかける安子。初々しいいちゃいちゃぶりだ。
ナレ「安子と稔が一緒に暮らせたのはひと月足らずのことでした。短いけど、幸せな日々でした」
雑感
稔は安子と結ばれた
本当に今週はイライラはらはらしたけど、安子と稔が結ばれてよかった。気になるのは頭取との婚儀で、結婚する前提で融資を受けていたこともあるし、ここまで決まっていた話を今さら断わっては、娘さんも傷つくだろう。
前回、出征前に祝言をあげたいと、千吉は頭取のところへ何度も足を運んだ……との説明があった。結婚するとなればいろいろ取り決めることがあるとしても、ほぼ決まっていた話なのだから、どうしてそんなに何度も足を運ぶ必要があったのだろう。決まっていたのは、稔が卒業したら正式に婚約する、ということだった。それが学徒出陣となったことで、出征前に祝言を、と雉真の方では考えたわけだが、相手は、すぐに出征していなくなってしまう人の家に嫁ぐのはちょっと……と難色を示していたのではあるまいか。だから雉真から断わってきたのは、先方にとっては渡りに舟だった。そういうことだと信じたい。
しかし、「結婚は家と家とがするもの」と言っていた千吉なのに、橘の家に事前に話を通していなかったのは解せない。ドラマとしては視聴者にサプライズしたかったのだろうが、そのためにおかしなことになってしまっている。
美登里は悪人ではなかった
美登里のすね方が可愛い。怖い姑になるのかと思ったら、嫁いびりがことごとく空振りしてしまう。まあ安子は、小学校を卒業してからずっと店と家の手伝いをしてきているから、家事はお手の物だろう。もっとも雉真では、数人の家族に二人も女中さんがいるわけだから、料理や掃除洗濯を安子がやる必要があるのか疑わしい。美登里だってやっていないはず(恐らくできないだろう)。とはいえ、年齢は一番若いわけだし、率先して仕事をすることでたみらの心もすぐにつかんだわけで、これはこれで正解だったのだろう。
最後のナレーションが気になる
今回は今週のゴタゴタがきれいさっぱり片付いて、安心して週末が迎えられる、と言いたいが、ナレーションが哀しい。稔は出征して、戻ってこないのか?
その他
- きぬちゃんは今日も登場せず。画面には映っていなかったが、安子の花嫁衣裳の着付けを手伝っていたのではないだろうか? これまでずっと親身になって応援してきてくれたきぬちゃんには、安子の花嫁姿をぜひ生で見ていてほしい。
- 勇クンよ、もうこれからは「あんこ」なんて呼んじゃダメだぞ。お義姉さんだぞ。
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— ラム*カナ (@ahodanshi_haha) November 19, 2021
俺たちの絹ちゃん #カムカムエヴリバディ #カムカム #カムカム絵 #絵ヴリバディ pic.twitter.com/1R1nzl1vjN
— おにぎり🍡 (@illustration_ak) November 19, 2021
安子と稔のひと月。#カムカム絵 #カムカムエヴリバディ pic.twitter.com/Ep7XZ6QKTf
— necomamma (@necomamma1) November 19, 2021