窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(11)/第三週-月

放送日

  • 2021年11月15日

概要

春休みには帰省すると稔から便りが届く。その日を心待ちにする安子。が、春休みになったのに何の連絡もない。

勇は東京の大学に進学。野球やるなら岡山にだって大学はあるのに、と母が言うから、勇が家を出ることも少しは寂しいと思っている? 東京の大学から声をかけてもらったらいくしかない、と息巻く勇だが、本心は岡山を離れたかったから。試験に合格するとさっさと上京してしまう。

一般人の衣料品の購入も制限がかかる中、雉真繊維は軍服の製造に力を入れようとしていた。日本軍はフィリピンで連戦連勝。軍服の需要はますます増える。資金繰りで無理をしてはよくないのでは? という稔に、千吉は、大東亜銀行が無利子無担保で用立てしてくれる話になっていると告げる。そこで出てきたのが、頭取の娘さんとの見合い話。稔は意を決して「心に決めた人がいる」と告白。千吉は「頭を冷やせ」と激怒、美登里は「あなたは騙されているのよ」とオロオロ。

橘に雉真から菓子の注文が入る。稔さんに会えるかも? と安子がいそいそと配達に出かけると、出てきたのは美登里だった……

雑感

だから先週の木曜日に言ったのだ。「こうした話は一刻も早く伝えた方がいい。ぐずぐずしていると、断われない縁談が降ってくるぞ」と。橘の家にはその日のうちに挨拶に行くという行動力を見せた稔だったが、自分の両親にはその後何ヵ月も言えずにいたらしい。言いにくいのはわかるが、時間が経てば経つほど解決は難しくなる。千吉は、子供同士を結婚させることを前提に銀行の頭取と資金繰りの計画を話し合っているのだろうから、今さら「せがれには実はここに決めた人がいまして」などと話を出そうものなら、相手の家の面子も潰すし、千吉も立場がない。まあ、そこまではまだわからないか……

勇の進学先は、勇に会いたきゃ早慶戦を見に行けばいい、と千吉が言っていたから、早稲田か慶応だと多くの視聴者は判断したようだが、慶応に進学したら慶早戦と言うだろうから、勇が進学したのは早稲田なんだろう(もっとも、親まで厳密に守っているかどうかはわからないが……)。当時は神宮といえば甲子園よりも職業野球よりも格上。安子に「神宮に連れて行ってやる」と息巻いてもおかしくないが、安子の心が自分にないことがはっきりわかって、終戦モードか。

まだ春休みなのにもう寮に入ったの? 会いたかったな、と呑気に言う稔だったが、春休み返上で練習に参加しないと、ロクダイの野球部にはついていけないと思いマス。

それにしても、きゅんきゅんして胸が苦しくなるのはいいんだけど、嫁と姑の対立のような話は見たくないなー。千吉は、商店街の娘と結婚してもなんのメリットもない、と言っていたが、息子を溺愛するYOUは、じゃなくて美登里は、相手が誰でも反対しそうだし(現に頭取の娘との縁談話も不快がっていたし)。