謎解き映画ではない「シャッター・アイランド」

以前から観たかったが時間が取れなった。ようやく連休に入って鑑賞。本年13本目(7作目)、洋画は4作目。

題名シャッター・アイランド(原題:Shutter Island)
監督マーティン・スコセッシ
出演レオナルド・ディカプリオ(テディ・ダニエルズ、保安官)、マーク・ラファロ(チャック・オール、テディの相棒)、ミシェル・ウイリアムズ(ドロレス・シャナル、テディの妻)、ベン・キングズレー(ジョン・コーリー、シャッター・アイランドの院長)、他
制作USA(2009年4月9日日本公開)

雑感

事前の「煽り」(キャッチコピー)は「全ての謎が解けるまで、この島を出ることはできない。」というもので、作品中に謎を解く鍵がいろいろ仕組まれているから注意しろだの、開始何分で真相に気付くかだの、映画を見てもラストは誰にも言わないでくれだのと、とかく「謎解き」に注目を集めようとしていたし、実際、それを期待して見に行ったのだが。

真相が提示されるまでわからなかったのだが、真相が判明しても、ああそういうことですか、と思っただけで、特に驚きはしなかった。謎解き映画だと考えると、それほど意外性はなく、どんでん返しは一回だけで二転三転するわけでもなく、少々味気ない。また、放映前にトリック画像がいくつか表示され「あなたの脳を信じてはいけない」などとアナウンスもされたが、画像による錯誤は映画とは何の関係もなく、こうしたミスリードは腹立たしくすら感じた。

それは、映画の評価が低かったという意味ではない。この作品の醍醐味は別に謎解きにあるのではないと思うからだ。謎解きも面白さのひとつかも知れないけど、ネタバレになっても十分楽しめるはずだ。真相を知ったテディ自身は驚き、恐怖と苦痛を感じただろうが、ディカプリオの演技は見事だった。テディは何を勘違いしたのか、「なぜ」勘違いしたのか。それは突き詰めると、人はなぜ生きるのか、なぜ人が人を殺す(ことがある)のか、という根源的な問いにつながっていく。そうしたことを感じさせる点が素晴らしいと思うのだ。

そういう意味では、確かに「意外」だったわけだが。それにしてもいくら客集めのためとはいえ、映画の本当の面白いところを配給元自身がスポイルするような宣伝の仕方は納得がいかない。

S-IQテスト、ためしにやってみたら、第一問でいきなり手間取ったものの、一応全問正解で280点だった。

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