窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ再放送」(002)

  • 第01週「1925-1935」(火)

概要

気持ちのこもった甘くておいしい「たちばな」のお菓子が大好きな安子。いつしか自分も杵太郎や金太のように和菓子を作る人になりたい! と思うようになりますが、周囲からは「おなごだから……」と諭されます。一方、兄の算太は、跡取りとして菓子修行を始めるも一向に身が入らず、仕事場から逃げ出しては映画を観に行ってばかり。どうやら算太には心に決めた夢があるようで……。(NHKオンデマンドの解説より)

今日の語り

「安子は14歳になりました。Now Yasuko is fourteen years old.」

感想

  • 三年前の感想で、結構見るべきものをきちんと見ていて我ながら驚く。記録を残しておくことは大切だ。
  • 安子が、家のお菓子は大好きだから、自分も菓子職人になっておじいちゃんやおとうさんと一緒にお菓子を作りたい、と言っても、祖母はやさしく微笑みつつも、「安子はそんなことせんでええ」と答え、なぜかと問い詰める安子に「おなごだから」と説明する。家族を前に「ダンサーになりたい」と宣言する算太に、祖父は「あれは女子の仕事じゃ」と答える。そんなこと言わず菓子職人の修行にもっと身を入れろと叱る父に安子が「叱らないで、お店は私がお婿さんをもらって継ぐ」と言っても母は取り合わず、「妹にここまで言わせるなんて」と算太を叱る。こういう構図を初期から割とはっきり指摘するドラマでもあったのね。
  • 大人たちは安子にはやさしいけど、「菓子職人になりたい」希望を聞く耳を持たず撥ねつけている点で、安子に残酷なことをしている上に、その自覚はない。算太も「菓子作りに興味がない、ダンサーになりたい」と現代なら至極真っ当なことを言っているに過ぎないが、不真面目だ、親不孝者だと責め立てられる。ラジオを盗んだのは、ラジオがほしかったからでもあろうが、こうした重圧が歪んだ形で噴き出したということでもあるのだろう。
  • きぬは早くも「察しの良さ」能力を開花させている。
  • 桃山剣之介登場。
  • 杵太郎は腰を痛めて引退。
  • 算太はダンス修行のため家を出て大阪へ。
  • チビ安子は退場して本安子登場。二回目にして急展開。
  • アバンで杵太郎が金太や職人さんたちを前に「あずきの声」を説く。そこへ安子が起きて来て厨房に顔を出す。ラストは(新たに店主となった)金太が職人さんたちに「あずきの声」を説く。どことなく自信がなさそうで、職人さんとの掛け合いも息が合っていない。そこへ安子が起きて来て、網本唯舞葵そっくりの表情をした上白石萌音が厨房に顔を出す。すごい構成だ。
  • 別になんもつらいシーンなどない、ほのぼのドラマのはずなのに、算太が踊り出すシーンで声をあげて泣いた。解せぬ。

カムカムイングリッシュ

  • Welcome home, Mone!(おかえりモネ)――東京都 清原果耶さん