題名 | プラチナデータ |
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原作 | 東野圭吾 |
監督 | 大友啓史 |
出演 | 二宮和也(神楽龍平、SARI(警視庁特殊解析研究所)主任解析員)、鈴木保奈美(水上江利子、SUH(新世紀大学病院)教授)、生瀬勝久(志賀孝志、SARI所長)、杏(白鳥里沙、SARI臨時研究員)、水原希子(蓼科早樹、数学者)、和田聰宏(蓼科耕作、早樹の兄)、豊川悦司(浅間玲司、刑事)、中村育二(那須真之、警視庁捜査一課課長)、遠藤要(戸倉稔、浅間の後輩刑事)、萩原聖人(神楽昭吾、龍平の父)、他 |
公式サイト | 『プラチナデータ』公式サイト |
制作 | 日本(2013年3月16日公開) |
劇場 | 新百合ヶ丘:ワーナー・マイカル・シネマズ |
内容紹介
DNA捜査によって検挙率100%の社会が実現しようとしていた。DNAプロファイリングでは顔や体格だけでなく性格までも判断できる。このシステムを完璧なものにするには国民すべてのDNAデータを入手し、データベース化することが必要。間もなくそれが実現する法案が成立しようとしている……
雑感
東野圭吾は映画化された作品が多い。そのうち観たのは「秘密」「レイクサイド マーダーケース」「変身」「容疑者Xの献身」「夜明けの街で」「麒麟の翼」そして「プラチナデータ」だ。同じ東野圭吾原作でも、映画作品の出来はかなり振れ幅が大きいように思う。要するに、面白い作品とそうでない作品がはっきり分かれるのだ。
面白かったのは「レイクサイド マーダーケース」「容疑者Xの献身」「麒麟の翼」だが、これは役所広司、堤真一、中井貴一の力によるものが大きい。イマイチと思ったのは「秘密」「変身」「夜明けの街で」だが、これは広末涼子、玉木宏・蒼井優、岸谷五朗・深田恭子らの演技力がイマイチ(イマニ、イマサン……)だったからだ。「変身」は脚本のせいもあるけど。
で、本作だが、申し訳ないがニノ君には荷が重かったようだ。TVドラマ「南くんの恋人」では好演しており、決して役者として下手ではないと思っていたが、二重人格なんて難しい役どころをこなせるレベルではなかった。結果、どちらの人格も平板で、存在感がなくなってしまった。主役がピリっとしない映画が面白かろうはずがない。
というのが感想のすべてだ。
- 仮にDNA鑑定が発展し、素早く確実に持ち主を断定できたとしても、それは、犯行現場に存在したDNAの持ち主がわかったというだけで、その人間が犯行に関わっているのかどうかは、別の判断によらなければならない。だから、検挙率100%冤罪率0%というのは嘘だと思う。
- ひたすら青い画面の作り方は悪くなかった。
- 近未来のコンピュータシステムの表現はなかなか素晴らしかった。
過去記事
- 南くんの恋人(1)「彼女は身長16センチ」(2011/02/13)