- 第25週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」
放送日
- 2026年3月27日(金)
概要
トキは、司之介、フミに見守られながら丈にヘブンとの思い出を語っていく――。連続テレビ小説「ばけばけ」。激動の明治の時代を生きた没落士族の娘・トキ。世界をさまよい日本に辿り着いた外国人の夫・ヘブン。怪談を愛し、国境を越えて結ばれた二人の物語。この世はうらめしい。けど、すばらしい。(公式サイトより)
今日の勘太
「じゃあいくよ、『思い出の記』」
感想
ヘブンは和服を好み、洋服を着るのを嫌がった。しかし、トキがフロックコートをフロッグコートと言い間違えてから洋装を嫌がらなくなり、トキに「フロッグコート」と言わせて笑っていたが、トキは、「今から思うと、西洋人だから西洋人らしい服装と型に嵌めようとする私に愛想をつかし、呆れて笑っていたのだ」と語る。それを聞いた丈は思わず噴き出してしまう。「それ、おトキさんの言い間違いが可愛くて、それで笑っていたんですよ」。
そう言われて改めてあたりを見回すと、目に入るものすべてが二人の楽しかった日々を刻んだものであり、愛しいものに見えて来た。そこへ蚊が飛んでくる。「そういえばパパさんは、生まれ変わったら蚊になりたいと言っていた」と、トキは泣きながら笑う。でもかゆいから手をかく。
そして、ナレーションが、「怪談」は二人の死後に世界中でベストセラーになったこと、トキの語った話も一冊の本になったことを告げる。勘太と勲がその本を読もうと、扉を開いたところで主題歌。今回は初めてフルバージョンが流れる。そこにこれまでの二人のさまざまな思い出のシーン(写真)が流れる。
そして第一話冒頭のシーンに戻る。
「これが私、おトキの物語です」
「スバラシイ」
……ということは、トキがヘブンに語って聞かせているのは黄泉の国だということか! だからナレーションが蛇と蛙なのか!
そしてトキが「パパさん、散歩しませんか?」と誘う。この物語では「散歩しませんか?」はI love youの意味だ。これが「ばけばけ」――
丈の笑いによる指摘でトキが気づき、それで景色がガラリと変わる演出は見事。「怪談」がベストセラーになったのが二人の死語という設定も、なるほど。あくまで、流行作家ではなく人間レフカタ・ヘブンの妻であったおトキが、夫との日常を描いたもの、それが「ばけばけ」だということなのだろう。実際「思い出の記」はそういう内容だから。
そにしても主人公が死ぬのに死ぬシーンがないどころか、ナレーションもないのか!(褒めてます)
(2026-03-31 記)

