窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TCXスクリーンには圧倒される「アナと雪の女王」

映画自体は3回目。日本語版は2回目。

題名アナと雪の女王(日本語)(Frozen)(3回目)【TCX】
劇場TOHOシネマズ 日本橋

日本語版について

英語版を観たあとでは、日本語の「こなれてなさ」が気になってしまう。歌は音符に乗せなければいけないし、セリフは音楽ほどではないだろうが、ほとんど同じ長さにしないと映像とずれが生じる。そのような厳しい制約の中ではうまくできていると言えるだろう。けれども不自然だと思われる箇所はある。登場人物の口の動きと一致していない点も気になった。やはり「吹替え版」ということだろうか。

神田沙也加が素晴らしい。歌も、セリフもだ。日本語版の最大のメリットは「神田沙也加の歌声が聞けること」だろう。

内容に関する雑感

エルサが戴冠したのは、両親を亡くしてから三年後、二十歳の時。若々しさに欠け、妙にオバサンぽいところが随所に見られるが、これは育ってきた環境の問題だろうか。愛を取り戻し、「力」を制御できるようになったこれからは、娘らしい姿も見られるようになるのだろうか。

エルサとアナの年齢差は明示されないが、2〜3歳くらいか。彼女は確かにティーンエイジャーに見える。そう考えてみると、確かに結婚は早過ぎる。たとえ初対面の人でなくても、もう少し待て、と思う。

エルサはアレンデールを離れ、ノースマウンテンに氷の居城を作ったあと、王冠を投げ捨てるシーンがある。これはいけない。王という職位に対して、ひいてはアレンデールの国民に対して、無責任極まりない行為であり、信頼を裏切る態度である。これは罪に問われるべきことだと思う。