窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

そうきたか。「万能鑑定士Q」

題名万能鑑定士Q
原作松岡圭祐
監督佐藤信
出演綾瀬はるか(凜田莉子、万能鑑定士)、松坂桃李(小笠原悠斗、「週刊角川」記者)、初音映莉子(流泉寺美沙、学芸員)、村杉蝉之介(山田聡、レストラン経営者/最初の依頼人)、村上弘明(朝比奈尚幸、ルーヴル美術館アジア圏代理人)、角替和枝(江来香織、莉子の叔母)、児嶋一哉(喜屋武友禅、莉子の高校時代の担任)、橋本じゅん(荻野甲陽、「週刊角川」編集長)、相島一之(医師)、榮倉奈々(凜田莉子の才能を見出したリサイクルショップ勤務)、前野朋哉(島田)、他
公式サイト映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』大ヒット上映中!
制作日本(2014年5月31日公開)
時間119分
劇場TOHOシネマズ ららぽーと横浜(スクリーン10/105席)

内容

凜田莉子は鋭い観察眼と膨大な知識を持つ万能鑑定士。山田聡からの依頼で窮地を救った実績が買われ、ルーブル美術館の臨時学芸員になるが……

雑感

基本的にはミステリーである。探偵役の職業が「鑑定士」であるというのがユニーク。ただし本作においてはエピソードがひとつ示されるだけでいきなり大きな問題に直面してしまう。尺の問題で仕方ないのだが、もう少し鑑定士そのものとしての活躍を見たかった。もっとも、原作はかなりの量があるから、まずドラマ化し、それから映画化に進むのがよくあるパターンだと思うが、最初から映画化にしたのはいい判断だ。

話がどう転んでいくのかずっとわからなかった。これば、意外な展開でドキドキした、という側面もあるが、不安でもあった。「事件」が起きてからはサスペンスフルで楽しめたが。犯人は、僕にとっては全く意表を衝かれた(もちろん、褒め言葉である)。

全体としては面白かったが、率直に言って初音映莉子が全く物足りず、残念だった。セリフ回しが棒読みに近く、特に長ゼリフが致命的。フランス語をしゃべるところではなぜか情感がこもっており、この人は帰国子女か何かなのか? と思ったが、調べた限りでは特にそういうわけでもないらしい。「終戦のエンペラー」ではすごくよかったと思うのだが、長いセリフがなかったせいか。

配役

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