窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「軍師官兵衛」第40話「小田原の落日」

粗筋

  • 鶴松を産んだ淀は大きな権勢を持つようになる。石田三成はその淀と結託し、権力をその手に収めていく。
  • 小田原城攻めはじまる。千利休は淀を連れて行くよう秀吉に進言。その間、鶴松はおねが育てることに。
  • 官兵衛と三成の対立が深まる
  • 官兵衛、降伏の勧告に単身小田原城へ乗り込む。一話の冒頭のシーンにつながる。この時官兵衛は、臣従すれば本領安堵の約束をしたが、秀吉はその約束を違え、北条氏政切腹を命じる。

雑感

今日の軍師官兵衛 は、今頃「のぼうの城」が展開してるんだな、と思いながら見ていた。番組の製作陣も、これは「のぼうの城」でやったからみんな知ってるよね、知らない人はそっち見てね、と言っているような気がした。というのは、ちょうどその部分がすっぽり抜けていたからである。「清須会議」がそうだったように。たまたま自分が「のぼうの城」も「清須会議」も観ていたから、そう思うのかも知れないが。

歴史ドラマだから、視聴者に対してある程度の知識を前提とするのは悪いことではない。知らない人は調べてくれと。ただ、それとは違い、先行する著名な作品を変に意識しているような気がするのだ。三年前の大河でやったから今回は触れない、というのなら、それはわかるけど。

「軍師」官兵衛を描くのに、清須会議スルーはあり得ないだろう。本来「軍師」ぶりを示すのに格好の素材のはずだから。でもどう頑張っても、あの映画をしのぐドラマは作れそうもない、だったら、どうせみんなあの映画観ているんだろうから、この作品ではいいや……的な雰囲気を感じてしまうのだ。

その他雑感

  • 北条攻めのシーンが初回冒頭につながっている理由がサッパリわからなかった。
  • 利休が秀吉に、淀を連れて行くように進言したのは、鶴松をおねに育てさせるため。利休の方がよほど軍師らしい仕事をしている。

(2014/12/15 記)

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