「軍師官兵衛」第41話「男たちの覚悟」

粗筋

  • 天下統一を果たした秀吉は、次に明国を手中に収めようとする。
  • 利休が秀吉を諌めたが、秀吉の怒りを買い(三成の策謀もあって)切腹させられてしまう。
  • 鶴松が死んでしまい、もはや秀吉の生きがいは大陸進出のみ。
  • 家康は関東に移封。

雑感

秀吉の望む働きをそつなくこなし、信頼を高めていく三成と、天下泰平のため秀吉にとって耳の痛いことであっても言うべきことは言う姿勢の利休・官兵衛の姿勢の差が明確に描かれる。

三成にとっては、自分はこれだけ忠実に勤めているのに、秀吉は利休や官兵衛の方にともすると信を置いているように見えるのが気に入らない。だから陥れようと考え出す。このあたりはうまく描かれていた。まあ、ちょいと単純過ぎる気もするが。

許されるならば、官兵衛に訊いてみたいことがある。それは、諌言する姿勢は立派なのだが、なぜ「私は正しい、あなたはわかっていない」と言わんばかりの高圧的な物言いをするのか、ということだ。もう少し相手の立場(メンツ)を考え、聞き入れてもらえる工夫をしてはいかがなものか。

三成にも訊いてみたい。自身は朝鮮出兵をどう思っているのか。勝てるのか。勝つとはどういう状況を指すのか。たとえ朝鮮を征服したとして、三成が朝鮮に土地をもらい、治めろと言われて嬉しいか。言葉も通じない現地の民衆を治める自信があるか。現地の民はそれを望んでいると思うか。もし負けたら、その損害はどれほどと見積もるか。秀吉は、そうしたことをわかった上で、それでも出兵だと言っていると思うか。

当時は日本国内であっても、近畿、中国、四国、九州などはそれぞれ異国だったろう。言葉もろくに通じない(恐らく)、気候も違えは風俗習慣も違う、そして、どう違うのかという情報がほとんど入ってこない。現地へ行って初めてわかることも多かろう。そして、移動したらそう簡単には帰ってこられない。それでも、官兵衛なら播磨を離れて豊前へ行かされ、家康は三河から関東へ移封され、それを出世と喜んでいたわけだから、案外異国への耐性はあったのかも知れない。
(2014/12/20 記)

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