映像美「アド・アストラ」

これも劇場で見られて良かった。

題名アド・アストラ(Ad Astra)
監督ジェームズ・グレイ
出演ブラッド・ピット(ロイ・マクブライド)、リヴ・タイラー(イブ・マクブライド、ロイの(元)妻)、トミー・リー・ジョーンズ(クリフォード・マクブライド、ロイの父)、ルース・ネッガ(ヘレン・ラントス、火星基地の責任者)、ドナルド・サザーランド(トム・プルーイット、ロイの監視役)、他
公式サイト映画『アド・アストラ』公式サイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
制作USA(2019年9月20日日本公開)
時間123分
劇場TOHOシネマズららぽーと横浜(screen 6)

概要

ロイ・マクブライドはどんな時でも冷静沈着なことで知られる宇宙飛行士。一方人間関係をうまく築くことができず、離婚も経験している。父親のクリフォードは地球外生命体とのコンタクトを求めて天王星まで出かけたが、事故で死亡。

ある日、地球は大規模なサージ現象に見舞われ、多くの犠牲者が出た。当局は、16年前に消息を絶ったクリフォードが海王星付近でまだ生きており、そこで用いられていた反物質装置がサージを引き起こしたものと推定する。そこでクリフォードへの伝令役としてロイが指名され、海王星へ出かけていくことになった……

雑感

正直、ストーリーはよくわからない部分が多かった。反物質装置とはどのようなものを想定しているのかわからないが、たかがいち宇宙船の持つエネルギーが、しかも海王星付近という遠距離から、地球の存続を危ぶませるような影響を与えられるとはとても思えない。また、16年間、地球と全く何の通信も行なわず、たった一人で生き続けるということが、物理的にも(食糧とか排泄とか水とか空気とか病気とか)精神的にも(人間はそんな孤独に耐えられるものなのか)可能であるともとても思えない。

ただ、映像美が素晴らしかった。宇宙空間もそうだし、宇宙船の中での(無重力状態での)人間の挙動にも興味深いものがあった。このあたりは「ゼロ・グラビティ」「オデッセイ」などを経て撮影方法も進化していると思われる。これは劇場でないと味わえない。見てよかった。

日本語タイトル

「Ad Astra」はラテン語で、「To the stars(星の彼方へ)」という意味。米国カンザス州の標語に「Ad astra per aspera.」(困難を克服して星を目指そう)があるが、これは英語圏では有名な言葉らしく、英語圏の本や映画などでたびたび登場するとか。だとすれば、英語圏の人にとっては意味はわかるのかも知れないが、いくらなんでも邦題がカタカナで「アド・アストラ」はないだろう。

(2019年11月13日 記)