題名
- 「ミステリと言う勿れ」第8話〔フジテレビ〕
放送日
- 2022年2月28日
あらすじ
久能整は美吉喜和の墓参りに行く。すると、そこには天達春生がいて、かつて天達のパートナーだった喜和の命日を忘れないでいてくれたと整に礼を言う。そんな天達は、整に高校時代の同級生とゲストを呼んで、別荘でミステリー会を開くので来て欲しいと頼む。また、自分の講演会に風呂光聖子が来たことを話し、そこで風呂光から、整が警察に協力をしていることを聞いたので、ミステリー会で謎解きの腕前を披露して欲しいと言うのだ。整が答えに困っていると、天達はただ荷物運びや食事の片付けの手伝いのアルバイトだと安心させる。そして、ひとつだけ頼みがあるとある事を付け加えた。
約束の朝、整が待ち合わせ場所に行くと天達が車で迎えに来た。車に乗っている風呂光を見て整は驚く。風呂光が勉強熱心だったので誘ったと言う天達は、彼女が刑事だということは会に集まる人には教えないようにしようと二人に話した。
雪の中を走る天達の車は、蔦に覆われた山荘にたどり着く。天達曰く“アイビーハウスと”呼ばれているそうだ。天達や整たちを玄関で迎えたのは橘高勝。他にも山荘内には、主人の蔦薫平が待っていた。天達と橘高、蔦は高校の同級生だ。蔦はミステリー会のゲストだとデラ、パンも招いている。
部屋割り振りなどを済ませ、夜になるとミステリー会が始まる。蔦は別荘の以前のオーナー夫人がバルコニーから転落して亡くなったことを話し始めた。(公式サイトより)
雑感
ちょいと厭な予感はしていたのだが、山荘に風呂光が来ることになったとわかった時は、アチャーと思った。
原作では相良レンという、天達ゼミの子が雑用係のアルバイトで随行している。この子が明るくて能天気に見えるがその実いろいろ考えていて、割と魅力的なキャラなのに、それが消されたのが残念とか、久能がこのエピソードを通じて初めて同じ大学生の友人ができるのにとかいった原作厨的な物言いは控える。が、結果的に、男性陣が呑気に飲み食いをしている中で唯一の女性である風呂光がおさんどんをするという、第一話で否定された「おじさんの世界」にどっぷり浸かってしまったのがとても残念だ。
そもそも、人里離れた山荘に、大勢の男性が、一軒の家に泊まる、というイベントに、女性を一人だけ誘う方も誘う方だし、誘われても普通なら断わるのではないか。学生時代の仲間とか、気心の知れた相手なら別だが、ほとんどが初対面なのに。それに、刑事である風呂光がこんなに簡単に休みが取れることも疑問。遠隔地に旅行に行かれることも疑問。とにかく風呂光を絡めたために、いろいろと不自然になってしまった。
今回の話は一話完結だと思ったが、来週へ続くことになってしまった。全11話とすると、残り2話。ガロや愛珠の件も決着をつけなければならず、春になる前に死ぬ? というライカのいくすえもけじめをつけなければならず、どうやって終わらせるつもりなのか。自分としては、焼肉店の話はぜひ入れてほしいと思う。ライカが暗号のようなしゃべり方をし、久能がそれに慣れたことが生かされるから。でも、ドラマ的には「久能×風呂光」推しで「久能×ライカ」ではなさそうだから、この話はなしか……