窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「鎌倉殿の13人」(26)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第26話「悲しむ前に」

放送日

  • 2022年7月3日

登場人物

今日の退場者

今日の北条時政

「食えぬお方であったが、政子の婿であり、孫たちの父親だ。死なせるわけにはいかんのだ」

今日の鎌倉殿

「(政子に)これは、なんですか」

今日の金剛(太郎)

「思うのですが、鎌倉殿のお召しは、肩のあたりが汚れていたそうです。つまり、馬から落ちた時、手をついておられない。そこから考えると、鎌倉殿は、先にお気を失われ、馬から落ちたのではないでしょうか。決して振り落とされたわけではありませぬ」

概要

源頼朝の容体を心配する政子。安達盛長が涙に暮れる中、義時は先を見据え、大江広元らと頼朝の嫡男・頼家を次の鎌倉殿とする新体制作りを始める。しかし、比企能員の力が増すことを嫌うりくが、夫・時政をたきつけてこの流れに対抗。鎌倉に不穏な空気が流れる中、狩りから戻り父・頼朝の容体を知らされた頼家は……。(NHKオンデマンドの解説より)

雑感

数日間意識を取り戻さなかった頼朝は、政子がうたた寝から覚めた時に、起きて、果実を口にしようとしていた。そして政子と初対面の時と同じセリフを口にした。驚いた政子は人を呼びに走る。戻ってくると頼朝は倒れていた……

頼朝が話しかけた時、妻としては、さぞ言葉を交わしたかったに違いない。しかし御台所としてはそうはいかなかったのだろう。元気になった頼朝は、むろん政子の見た幻影だと思うのだが、戻ってきた時の倒れ具合は、そうとも言えないようでもあり、ちょっと真相は不明。それより、なぜ頼朝の看病を一人でしていたのか。次女が二~三人いてくれなければ、厠にも行けないではないか、と思うのだが。

いろいろあった頼朝だが、最後に若き日を想起させる姿を見せて終わるというのはうまい演出だし、切ない。

そのほか……

義時は梶原景時畠山重忠には口止めをするが、口の軽そうな時政には口止めをしない。そのためあっという間に三浦に伝わる。また、義時自ら比企能員に伝えている。もっとも、比企には伝えないわけにはいかないか……

比企に持って行かれたくない時政は、阿野全成を次の鎌倉殿に立てようとする。頼朝は、次の鎌倉殿は頼家であると内外に公言していたはずだが、それでもこういうことを言い出す人がいて、それを支持する人が出てくる。つくづく後継者選びというのは大仕事だ。

八田(と義時)は、なぜ頼朝がまだ生きているうちから火葬場の建設を始めたのか。その打ち合わせを、なぜ頼朝の枕元でするのか。「燃え残っては困る」と義時が指示したのはどういう意味があるのか。
(2022-07-30 記)



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