窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「鎌倉殿の13人」(29)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第29話「ままならぬ玉」

放送日

  • 2022年7月31日

登場人物

今日の退場者

今日の北条時連

「蹴鞠は遊びではございません。いずれ京へ上った時、公家と渡り合えるように今から励んでいるのです。諫めるだけではなく、わかって差し上げることも大事です」

今日の義時

「いいことを教えてやろう。おなごというものはな、だいたい、きのこが大好きなんだ」

今日の泰時&義時

「初にあげたら、全部突き返されました」
「ええ!?」

概要

御家人たちのパワーバランスが崩れ始めた鎌倉。義時は北条と比企の争いの激化を懸念し、頼時と比奈に決意を語る。そんな中、つつじが頼家の次男・善哉を出産。三浦義村が乳母夫となるが、比企能員は長男・一幡が嫡男だとけん制。一方、北条時政は、りくから政子の次男・千幡を跡継ぎにする策を聞き……。(NHKオンデマンドの解説より)

北条時政従五位の下を賜り遠江国司になる(源氏以外で初めて)。時政は比企を出し抜こうと、全成に頼家を呪殺するように依頼する。死なないまでも、病気でもして臥せってくれれば、と。全成は迷いつつも言いつけに従うものの、効果が出ないでいるうちに、考え直し、御所の下に置いた人形(ひとがた)を回収。が、一体、回収し忘れ……

頼時は頼家によって泰時と改名させられる。

雑感

頼家はいかに鎌倉殿たるべきかで悩み、義時はいかに御家人をまとめるかで悩んでいるのに、父・時政と比企能員は互いを出し抜くことしか考えていないのが情けないところだ。組織が安定していればそれもいいだろうが、組織自体が揺れている時にそれをやって組織が崩壊したら元も子もないのだが……

台風の被害が坂東各地で出、民は貧しい暮らしを強いられる。泰時は伊豆の地で、借金を返せない民人を見て、証文を破り、貸し方には自分らが払うといい、また民人にも当座の米を与えることにした。頼家は、そんなことをしたら皆が証文を軽視して好き放題するようになるぞと警告する。義時は、今のところそうはなっていないと言い返すが、この時の成功体験(?)から、のちに北条氏の率いる鎌倉幕府は何度も徳政令を出し、幕府体制が揺らいでいくから、頼家の指摘は当たっているのだ。

善児が二代目・トウを紹介。見事な剣技を披露するが、別に暗殺の腕は剣技で決まるわけではないのだが……

それにしても全成は、いくら義父であり御家人筆頭の時政からの指示であれ、いや、だからこそ、鎌倉殿の暗殺に手を貸すようなことをしたらどうなるか、想像できなかったのだろうか。被害が出なかったからいい、途中でやめたからいいというものではないだろうと思う。どうやらそれがバレた様子。次回はどういう処分が待っているか。
(2022-08-06 記)


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