窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」(1)「ボッコちゃん」

放送日

  • 2022年7月4日

登場人物

雑感

春にBSで放送されて評判のよかったドラマが地上波でも放映されることになった。水原希子がボッコちゃん役なのは知っていて、合うかも知れない、と思い、見たくなった。

水原は瞬きをしない。しゃべり方といい、ロボットぽさがよく出ていてすごいと思った。

現代風の演出(スマホで一緒に写真を撮ったりとか)もそれなりに話に溶け込んでいた。

ただし、おかしいなあと感じたのが二ヵ所。片桐はいりは青年がボッコちゃんのグラスに毒薬を入れたのを見ていたはずだが、騒がなかったのは変だ。

青年がボッコちゃんを殺すことをあっさり決意するところにリアリティがなかった。

こんな話だったかな、と思って原作を読み返したら、まず原作にこのホステスは登場しない。不要なキャラだ。そりゃそうだ。また、ボッコちゃんと青年の最後の会話では、二人はもう少し長い話をする。もちろんボッコちゃんは意味もわからず適当に相槌を打っているだけなのだが、青年からすれば、好きだと言っているのにはぐらかされ、カッとなるのがよくわかる書き方になっている。

まあ、現在の物語とするなら、今どきはアレクサでももう少しまともな返答をするから、そこはもう少し工夫をしてもよかったのではないか。

小説で読んでいると気にならないが、ドラマとして見ていると、客の酒を誰が用意しているのかが気になった(普通はホステスの仕事だ)。


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