窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」(2)「生活維持省」

放送日

  • 2022年7月5日

登場人物

雑感

原作がよく生かされていたし、おかしなところもなく、面白かった。近未来の設定で、情報は紙ファイルではなくスマホ(のように見える情報機器)で渡すところや、空中にプレゼン情報が映し出される点などは興味深かった。

しかし、15分という枠は、原作に比して長いのだろう。尺を埋めるために、「処理」する人を増やし、男の恋人を登場させた。それが悪いとは言わないが、トントンと話が進んであっと気づいた時にはすべてが終わっている、その時初めてぞっとする、というのが星新一の真骨頂であるとするならば、男が「処理」される時のための長さは、疑問に思わなくもない。「義経スマホ」のように、5分でも印象に残るドラマはできる。「ボッコちゃん」もそうだが、10分でもよかったのではないか。

原作を読み直してみたが、一気に話が進む原作の方が、引き込まれるなと思った。


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