やっと追いついた。まだ途中が抜けているが、これで明後日はリアル視聴ができる。
題名
- 「鎌倉殿の13人」第45話「八幡宮の階段」
放送日
- 2022年11月27日
概要
京から大納言ら公卿を招き、鶴岡八幡宮で盛大に執り行われる源実朝の右大臣拝賀式。泰時らが警固する中、公暁は門弟と共に木の陰に潜んでいた。御家人たちに交じり状況を静観する三浦義村。今後の鎌倉と自身の命運を賭し、儀式を見守る義時と時房。式を終えて楼門から出てきた実朝を公卿と源仲章が迎えて整列すると、牡丹雪が降り積もる中……。(NHKオンデマンドの解説より)
太刀持ちはもともと義時が務めるはずだったが、直前に、源仲章から代わるように言われる。トウによる暗殺失敗の件もあり、義時は逆らえず引き下がる。その源仲章を義時だと思い込んだ公暁が襲う。返す刀で実朝を。泰時に言われて身につけていた短刀を取り出す実朝だが、歩き巫女に「天命に逆らうな」と言われたことを思い出し、これが天命かと短刀を捨てる。
公暁はその場で自身の正統性を声高に叫ぶが、証文を落としてしまい(寒さで手がかじかんだ?)、実朝の血がべっとりついて読めなくなってしまう。
その場はかろうじて逃れた公暁は三浦を頼るが、義村は自ら手にかける。その首を義時に差し出し、服従を誓う。義時は、これで北条に逆らう者は誰もいない、これからは好きなようにやらせてもらうと考えるが、泰時は、父上の勝手にはさせないと宣戦を布告。
政子は重なる不幸に自害しようとしたがとうに止められ、鎌倉を出て伊豆に行くと言って義時に止められる。
義時は運慶に命じ、自分に似た仏像を作らせる。
雑感
公暁が実朝を信じ、ともに手を取れば、源氏の世が実現できたかも知れないと思うと残念だ。源氏の世になったからと言って何かがよくなる保証はないけれど。
有力御家人が次々に亡き者にされ、いま、画面には北条と三浦しか登場していないが、御家人自体は大勢いる。彼らは、北条を恐れ、逆らう元気はないかも知れないが、北条を尊い、慕う人はいるのだろうか? それがないとしたら、この先、長く治められるとは思えない。実朝は、ぼんぼん育ちで現実が見えていない、他人を信用し過ぎるなどの欠点もあれど、高潔で理想主義、和田義盛が慕っていたように、多くの御家人の尊敬を集めていたか、集められる人だったのではないかと思う。さらに和歌がうまく、朝廷の覚えもめでたいとあれば、いうことはない。泰時のような実務家を側近に置けば、歴代の鎌倉将軍の中で最も有能であり得たのではないかと思う。柿澤勇人の演じる実朝を見ていたら、そう思えた。
ところで放送はあと3回。実朝が死ぬ迄をかなり綿密に描いたが、どこに着地するのだろうか? 義時に逃げるなと言われた政子が尼将軍となり、不穏な朝廷との関係を承久の乱で精算するところまでか? あと二年後だし。
(2022-12-02 記)