題名
- 「鎌倉殿の13人」第44話「審判の日」
放送日
- 2022年11月20日
概要
後鳥羽上皇の計らいで、右大臣に叙されることとなった源実朝。政子が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁は三浦義村のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時。一方、義時は、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章がのえを……。(NHKオンデマンドの解説より)
泰時は、公暁が千日の行を破ってたびたび外出していることを知り、実朝を暗殺予定であることを察知し義時に進言。義時は実朝に上申するが、源仲章は、警護は自分に任されている、口をはさむなと言い、実朝は、なぜ公暁が自分を恨むのか理解できないと、取り合わない。
大江広元は義時に、頼朝から鎌倉を託されたのはあなただ、その前に立ちふさがる者は排除するのが流儀だ、遠慮することはないとけしかけ、義時は源仲章の暗殺を決意。とうに命じるが、とうは失敗してつかまる。
泰時は、三浦勢の動きを見て決行は間違いないと判断し、実朝に武装するよう進言するが、実朝は受け入れない。義時は、実朝がいずれ御所を六波羅に移すつもりであることを知り、この際公暁にやらせようと考える。
公暁がなぜ暗殺を考えるのか理解できない実朝は、三善康信を問い詰め、病気で急死したと聞かされていた兄・頼家の死の真相を知る。実朝は公暁に会いに行き、お前が恨むのはもっともだと謝罪。公暁は、実朝が憎いのではなく、父の恨みを晴らしたいのだという。父を殺し、実朝を祭り上げたのは……
実朝は、公暁に、鎌倉を源氏の手に取り戻そう、我らが力を合わせればそれが可能だと結託を持ち掛け、公暁はいったんは了解するが、騙されないと、暗殺決行の決意を固める……
雑感
善児亡き後のとうは精彩がない。りくの時は警告が目的で殺すつもりではなかったのかとも思ったが、今回の失敗は大きい。なんで白昼堂々と表から入っていくのか? こんな仕事は辞めたいが、自分から辞めるとは言えないから、早く捕まることを望んでいた?
実朝は頼家の死の真相を知らなかったのか。なるほど……。実朝の誠実さを公暁が信じていれば、源氏が滅ぶことはなかったかも知れないが、それも歴史の流れだな……。この展開は本当にうまいし面白い。
義時が運慶に、以前、悪い顔になったと言ったが今はどうだ、と訊くと、運慶が「あまりひどい時は何も言わぬことにしている」と答えたのには笑った。義時が時房に、これからは修羅の道だ、と語った時も、今までは違ったのかい? と突っ込みたくなった。
言ってはナンだが、本作には、美女が少ない。いやまあ、千世の加藤千夏も、久々登場のつつじの北香那も初の福地桃子もかわいいんだけど、インパクト少な目。一方、男性人には目を見張るほど美しい人が多い。頼家の金子大地もそうだったが、柿澤勇人、そして公暁の寛一郎。りりしくて見惚れてしまう。佐藤浩市の若い時に似ているかな。
(2022-12-01 記)