窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(084)

第18週「親子の心」(水)

放送日

  • 2023年02月01日

概要

婚約者の親に結婚を反対され、傷心の久留美。そこへ問題の八神が現れ、両親を必ず説得すると約束する。そして久留美デラシネで、舞と貴司に事の子細を話す。久留美の父・佳晴のことを心配する舞だが、相手の母親に土下座した父を情けないと久留美は言う。それに対して貴司は、娘に幸せになってほしい親心だろうと語る。(NHKオンデマンドの解説より)

蓮太郎は母・圭子が帰ったあとのノーサイドにのこのこ現われるが、遅かりし由良之助である。佳晴はうめづで津田道子と飲む。津田の話では、佳晴は無職とはいっても正社員ではないというだけで、現在は居酒屋でバイトして、少しずつ貯金もしているようだが。そこへ蓮太郎がやってくる。

名の通った企業で、デスクワークで定時上がり。そういう仕事を紹介するという。喜んだ佳晴は、翌日いそいそと面接に行くが、事情を知った久留美は激怒。婚約解消を申し出て、指輪を返す。

感想

前回の圭子の振る舞いはちょっとアレだが、蓮太郎は、無職の佳晴を憐れみ、それでは両親が不安視し結婚に反対するのも当然だから、両親も安心できるような大手企業を紹介し、そこに就職してもらえば問題解決だと思ったのだ。久留美は佳晴を憐れむ蓮太郎にも腹を立てたが、その蓮太郎の提案に唯々諾々として乗った父にも腹を立てた。

無職であることがいいわけではない。が、佳晴が定職に就けない(就いても長続きしない)のは、単に怠け者だからではなく、もっと深い問題がある。だから、自分に合った仕事を探す努力をして、その結果、いい仕事が見つかれば喜ばしいが、憐れんで(つまり、見下して)回してもらった仕事をすることが幸せではない。また、そうして勤めても、結局長続きしないだろう。

というようなことを恐らく久留美は考えたのだろうが、蓮太郎は、せっかく条件のいい仕事を紹介すると言って(佳晴も喜んで)いるのに、久留美がいったい何を怒っているのか理解できないだろう。このすれ違いは、面白い展開ではあった。

ただ、そんな都合のいい会社を、若い蓮太郎が紹介できるのは不自然だし、両家顔合わせというからには、この日は日曜だったのではと思うが、夜までに紹介する会社を決め、翌日の面接のセッティングをするというのは早過ぎる。それに、別れ話をなぜノーサイドでするかなー。店であんな騒ぎを起こしたら、二度と行けなくなってしまうよ。店の客、気にしていないふりをしてはいたが、全員、耳をダンボにしていたに違いない。



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