窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(004)

第一週「ワテ、歌うで!」(木)

放送日

  • 2023年10月5日

登場人物

  • 八田麻住(海子、タイ子の母)

概要

自分の将来について悩んでいた鈴子は、ツヤから言われた「自分がこれやと思うことで生きていくんや」という言葉を思い出していた。悩む鈴子にゴンベエは鈴子の歌が好きだと伝える。鈴子は、歌うことが好きだということに改めて気がつき、花咲音楽学校に行きたいと進路を決める。次の日から鈴子は歌や踊りの稽古に励み、いよいよ花咲音楽学校の試験当日を迎える!(NHKオンデマンドの解説より)

歌も踊りも見事だったが、面接でのコテコテ関西風しゃべりには審査員が顔をしかめる一幕も。結果は不合格。「わてより歌も踊りも下手な人が受かってんで。わてがチビやからや……」

今日のツヤ

「お金は子どもの気にすることちゃう」
「花咲受かったら、あんた(梅吉)も真面目に働きまっしゃろ」

10年前の梅吉とツヤ

「双子やったかいな」
「ちゃうわ」
「なんで?」
「うふふ」
「ま、ええわ。一人も二人もいっしょや」

感想

花咲音楽学校というのは宝塚のことか? 受験したその日のうちに結果が発表されることに驚き。遠くから受けに来た人にとってはありがたいけど、審査する側は大変だ。特に学科の採点は時間がかかるのに。事前の書類審査である程度当たりをつけているのだろうか。

鈴子は歌がうまく、これまでも「これは本人が歌っているのか? 歌の部分だけ専門家のアテレコか?」と思いつつ、「でも子どもの声だから、アテレコではないか……」などと思っていた。透明感あふれる声質と10歳とは思えない声量(澤井梨丘は12歳だが)はすごい。おまけに踊りもうまい。扇子を投げ上げるところなど、見事であった。落ちたけど。

「わてが○○やからや」の○○の部分が視聴時は聞き取れず。のちにtwitterで「チビ」だったらしいことがわかり、ヘッドセットで何度も聞き直したが、はっきりとは聞き取れない。そう言われればかろうじてそう聞こえるかな、という程度。これは、「歌も踊りも群を抜いていたが身長が基準を満たしていなかったために合格できなかった」ということではなく、落ちた人にとっては「なんで自分が」と思い、いろいろ理由をでっち上げるが正解はわからない、とにかく落ちた、というように解釈すべきことのように思う。

鈴子の出生には何か事情があるように感じていたが、ツヤが産んだ子ではなかった。第一話で「双子の兄が早世した」と説明されたが、ツヤ子にしてみれば自分が生んだ子の方が亡くなってしまったわけか。それにしても里帰りから戻って来た妻が知らない赤子を抱えていたら大騒ぎになると思うが、「ま、ええわ」で受け入れる梅吉はいい加減なのか大人物なのか。記憶喪失で正体不明のゴンベエを連れてきて住み込みで働かせることもそうだが、こういう「おおらかさ」がツヤは好きなのだろう。

とはいえ、「これこれこういうわけでして」と説明すればいいものを、「うふふ」でごまかしたツヤも相当なもの。説明できない事情があったのか。「同じ産院で生まれたがすぐ母親が死んでしまった、身寄りのない子」を引き取って来たのかと思うが、それならそう話せばいいこと。いずれ事情があかされるのだろうが……


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