窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(040)

第8週「ワテのお母ちゃん」(金)

放送日

  • 2023年11月24日

登場人物

概要

ツヤが亡くなり、スズ子は梅吉と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。スズ子は、赤字が続く状況では売るか閉めるしかないのではないかと言う。ゴンベエは自分の貯金でなんとかならないかと申し出るのだが、その金額ではどうしようもないと考えるスズ子ははな湯を閉めることを決断する。そんな時、三沢光子と名乗る女性がはな湯を訪ねてくる。(NHKオンデマンドの解説より)

ゴンベエは、これまでいただいたお給金を貯めた200円があります、これを全部差し上げますと言うが、スズ子は、はな湯を立て直すには400円いる、200円では全然足らんとため息をつく。

三沢は、最近勤めるようになった旅館に貼ってあった人相書きを見てはな湯を訪ねて来た。記憶喪失に陥ったゴンベエは、大きな呉服店の二代目だったが、悪い番頭にうまく利用されて店を潰してしまい、行方不明になっていた。身を投げたと思われていたが……というのだ。そして、「玉さん、私と結婚してください、ずっとお慕いしていました、当座の生活の資金として200円貯めました」と驚きの告白。ゴンベエ、いや、玉は「こんな私でよかったら、はな湯を一緒にやりませんか」と答える。

はな湯の法被を着た玉と光江に見送られ、スズ子と梅吉は東京へ旅立つ。

感想

今週はつらい展開だったが、最終日になんとも楽しいファンタジーをぶっこんできた。スズ子は、こちらを引き上げて東京へ来るよう梅吉に言う。梅吉は、はな湯はツヤさんそのものだから、なくしたくないと言う。ゴンベエは自分に任せてもらえないかと申し出るが、お金が足りない。そんなところへ、ゴンベエの過去を知る女性が現われたのだ。しかもずっとゴンベエのことを慕っていたのだという。この似顔絵はツヤが描いてあちこちに配っていたもの。ツヤが最後の最後に奇跡を起こしたということなのだろう。

はな湯をなくしてしまえば、六郎が帰還して来た時に困るだろう。残すことが出来てよかった。

ところで、スズ子の給料は、日宝からの契約書には700円と記載されていた。とすると、梅丸では500~600円くらい? ゴンベエはスズ子が物心ついた時から家にいたから、もう20年以上いることになる。その間もらった給金をひたすら貯めて200円というのは、少な過ぎないか。住み込みの職人さんの賃金は、そんなものなのか。

昭和15年の1円は、下記リンクによれば現在の1,677円または1,832円。当時の葉書は2銭だったので、それを基準にすれば3,150円。初任給で比較すれば約5,000円との説も。いずれにしてもはな湯の借金の400円は70万~200万程度で、頭を抱えるほどの額ではないと思うが……

ゴンベエ騒動で影に隠れた感があるが、タイ子も妊娠していることがわかった。相手は東京の人で、「大阪に来るたびに会いに来てくれた」ということは、結婚したわけではなく、お妾さんということか? 前作「らんまん」のことなどを考えると、タイ子の幸せを祈らずにはいられない。