窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「徳川幕府誕生」(44)

題名

放送日

  • 2023年11月19日

登場人物

概要

家康は大坂城で、関ヶ原の戦勝報告を行なう。茶々から秀頼と孫娘・千姫の婚姻を約束させられ、不満を隠せない。時は流れ、征夷大将軍となり江戸に幕府を開いた家康。ウィリアム・アダムスらと国づくりに励むが、秀忠の頼りなさが不安の種。そんな中、忠勝が老齢を理由に隠居を申し出る。一方、大坂では大野治長が茶々の下に戻り、反撃の機会を伺っていた。(公式サイトより)

今日のわれらが殿

「徳川は武家の棟梁、豊臣はあくまで公家、棲み分けられるかも知れんな」

今日の子平太と殿

「殿から見たら頼りなくも見えるでしょう。されどが殿とて、あのくらいの年の頃は、どれほど頼りなかったか」
「だが、わしにはお前たちがいた」」

今日の秀忠と殿

「うまくいった時は家臣を称えよ。しくじったときは、おのれがすべての攻めを負え。それこそが我らの役目じゃ」
「心得ましてございます」
征夷大将軍、一年のうちにそなたに引き継く。用意にかかれ」
「はっ。……へ!?」

雑感

1611年まで一気に11年をすっ飛ばしたが、すっ飛ばし方が見事。大坂城の柱に秀頼の身長を刻み、その刻みを目盛りのようにして話が進んで行く。うまい見せ方だ。

家康は秀忠に対し関ヶ原の遅参の件を責め続ける。榊原康政が「生涯最後の諫言」と言って、人前で叱るな、関ヶ原に秀忠様の落ち度はないと抗弁するが、どんな事情があろうとも失敗を部下の責任にしてはいけないと説く。これは秀忠に代わって家康に物申す小平太も立派なら、家康も立派。そして、関ヶ原は自分のせいだと秀忠が言った時、将軍職を譲ると言い渡す。

なんで(才能ある兄の結城秀康ではなく)自分が? と戸惑う秀忠に「あなたさまは図すべてが平凡」という正信も酷いが、関ヶ原に遅れたため、誰の恨みも買っていないと言うと、笑いながら「却ってよかったのかも知れんな」とあっけらかんと言う様はよかった。お愛さまの息子だなあ、と思わされるし、こうした小事を気にせずくよくよしないところが、家康が心配するところであり、また羨ましく思うところでもあるのだなあと。

於大の方、思い切り老け顔で久々の登場。そしてナレ死。

本多正純、父のような不埒な生き方は許さないと言いつつ、扇子を持つ手つきが正信そっくり。

平八郎も小平太も老いた。若い頃からの同い年の仲間として共に戦い、共に遊び、年取ってからも悪態を吐き続ける関係はうらやましい。二人とも退場。

最後、いよいよ秀頼と千姫(の本役の人)が登場。終わりの始まりだ。

今日のテーマ曲はピアノをフィーチャーしたアレンジ。今回だけの特別バージョン


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