窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「関ヶ原の戦い」(43)

題名

放送日

  • 2023年11月12日

登場人物

概要

秀忠率いる主力軍が来ない。真田の罠にはまってしまったのだ。西軍に圧倒的に数で劣る家康は野戦での勝負を決断。決戦の地に関ヶ原を選ぶ。そして大量の密書をばらまき、敵に切り崩しを仕掛ける。優位に立つ三成は呼応するように兵を進め、両陣合わせ15万が集結、天下分け目の大戦が始まる! 一方、大坂では家康の調略に動揺する毛利輝元に、茶々は不満を募らせる。(公式サイトより)

今日の殿

「武を以て治めるのが覇道、徳を以て治めるのが王道なり」(今川義元の教え)
「弱き主君は害悪なり、滅ぶのが民のためなり」(武田信玄

今日の毛利輝元

「それがし、しかと戦の動きを見定めておりますゆえ、お任せくださいますよう」
「そなたが総大将の器であるかどうか否かが問われておる。機を見誤るなよ」

今日の井伊直政

「殿、おいらを家臣にして、よかったでしょ」
「ああ」
「おいらもです。取り立てていただいて、ありがとうございました」

今日の茶々と阿茶

「帰り道には気をつけよ」
「ありがとうございます」

雑感

ドラマで関ヶ原を見るたびに、そもそも敵方の総大将がこちらに通じているのだから、どう頑張ったって西軍に勝ち目はないよなあ、と思っている(ここいらあたりは、「戦は勝ってから始めるもの」という武田信玄の教えが生きている)。

秀忠の到着が遅れたことで、大垣城を諦めて関ヶ原の大谷を攻め、野戦に持ち込む。三成は10万の軍勢で関ヶ原を取り囲むつもりだが、「大軍を率いるとは思い通りにはゆかぬもの」と経験の差を見せる、という始まり。膠着状態に陥ると、二万を率いて前に出、相手を怯ませておいて小早川秀秋を誘導する。秀秋が大谷を攻めたのをきっかけに一気に東軍に傾き……という展開は手に汗を握った。

また、合間に挟まった茶々と阿茶の女の戦いも面白かった。阿茶の「この戦に秀頼を関わらせるな」は正論。あくまで豊臣家臣同士の争いであり、どちらが勝っても秀頼配下であることに変わりはない、という態度を貫くべきなのだ。そうすれば戦後も神輿でいられる。茶々は神輿でいることに納得できないのであろうが……

冒頭のやる気のない輝元とイライラする茶々とのやりとりは面白かった。
「毛利は必ずや徳川を倒します。今は機を見ておりますゆえ、しばしお待ちいただきますよう」
「いつじゃ、いつまで待てばよいのじゃ」
「ざっと260年ほど……」
という冗句を思いつくほどに。

今話のMVPは茶々。狂気ぶりがよかった。


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