窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

秀吉がブラック化していく……/「軍師官兵衛」第34話「九州出陣」

蜂須賀子六、吉川元春クランクアップ。

粗筋

  • いよいよ九州攻め。と思った矢先に蜂須賀子六が倒れる。九州には官兵衛が中国勢を、小六が四国勢をまとめて攻め入る予定だったが、小六不在のため勢力が整わない。いまだ徳川が臣従しない今、秀吉本体が動くのはまずいので、まずは官兵衛が九州入りすることに。
  • 秀吉は家康に妹を嫁がせる。さらに母を人質に差し出す。それでようやく家康は大阪入りする。長政が接待役を仰せつかる。
  • 九州攻めに当たり、吉川・小早川両家とも出陣せよとは秀吉の命。小早川隆景は従ったが吉川元春が従わず、隆景や恵瓊の意見にも耳を傾ける様子がない。しかし官兵衛の説得に元春はようやく軍を動かし島津攻めに加わる。遠征先の小倉にて死去。

雑感

荒木村重がいなくなって主役が張れる人がいなくなってしまった。本能寺の変からあとはしばらくは面白かったが、また以前のレベルに逆戻り。ストーリーは一応わかるのだけど、単に「ストーリーを紹介してみました」に留まってしまっている。ダイジェスト大河と呼ばれる所以である。

ドラマのあとの紀行で、

沼や水田で囲まれた宇留津城は攻めにくい城でした。犬が浅瀬を渡るのを見た官兵衛は攻め口を発見し、落城させたといわれています。

という説明があった。それをドラマでやれよ!! と日本中が突っ込みを入れたに違いない。登場人物にすごいすごいと言わせるのではなく、われわれが「官兵衛ってスゲェ」と感じられるようにしてくれ。

  • 秀吉からは吉川・小早川両家とも出陣とのお達し、と強調されたが、毛利・吉川・小早川の三家なのではないのか。なんで輝元がスルーされてしまうのかなあ。輝元自身の存在感が薄いのは致し方ないかも知れないが、毛利本家の軍事力は無視できまいに。
  • 九州へ出陣しようとしたところに小六危篤の報が。みんなで小六を見舞い、そのまま臨終までそばにいる。なんで? なんで? 一回だけ見舞って、あとはさっさと出陣すればいいのに。こうしている間にも大友宗麟はやられちゃうかも知れないんだよ?

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