戦闘の場面のない戦国ものなんて……/「軍師官兵衛」第30話「中国大返し」

前回、前々回に引き続き、今年、一二を争う面白さ……と言いたいところだが、最後で愕然。なんだこりゃ。

出演

粗筋

毛利との和睦は成った。あとは明智を討つため、一刻も早く京都へ――。

諸国の大名は迷っている。明智についていいものかどうか。そこへ素早く秀吉勢が戻ってくれば、みな、秀吉につく。時間をかければ徐々に光秀の味方が増えるだけ。ここは時間との勝負だ。そう考えた官兵衛は、あらかじめ街道沿いの領民に炊き出しを命じ、食べながら走った。高松から姫路まで約80kmをわずか一昼夜で駆け抜けることに成功。

姫路城で休息を取りつつ、京へ向かう算段をつける。地元の兵も家に帰さず城に寝泊まりさせる。里心がつかぬようにし、連帯感を高めるため。秀吉は自分の持つ金銀をすべて部下に分け与えた。モチベーションを高めるためと、光秀を討てなければ討ち死にする覚悟であることを皆に示すため。(ついでに官兵衛は米も全部配れと言い、秀吉が青くなる。)

大阪では高山右近ら堺衆を味方にし、信長の遺児・織田信孝や、丹羽秀長の軍とも合流。名実ともに信長の敵討ちの様相が整い、兵力も4万を上回った。対する明智は1万3千。明智軍は味方の士気もあがらず、一瞬にして勝負はついた。敗走途中で襲われ、命を落とす。

雑感

中国大返しがテーマなら、一刻も早く姫路に行くためどういう工夫をしたか、もう少し描かれてもよかったように思うが(街道沿いに炊き出しを用意させただけか?)、まあその点はいい。打つ手が次々に当たり、光秀包囲網がぐんぐん大きくなっていくさまは迫力があった。

勢いに乗る秀吉軍と士気の上がらない明智軍の激突! ……と思いきや、山崎の合戦の様子は描かれず、味方の劣勢が光秀に報告されるだけ。え、と思ったら次は光秀の敗走のシーンになってしまった。二年前の大河では戦国時代を描いていながら戦闘シーンを描かず、また脚本家も、書きたいのはそこではないなどとぬけぬけと言い放ち批判を浴びたものだったが(戦闘シーンを書きたくないのなら戦国時代を取り上げるな)、今年は序盤から割と戦を真面目に描いていたので、その点を大いに買っていたのだ。それが、ここまでで一番大事な戦を描かないとは……

糸が初登場。長政にやたらに突っかかるなあと思ったら、彼女が長政の嫁になるらしい。

配役

  • 糸を演じるのは、もちろんわれらがイエロー(「女子ーズ」のね)。

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