窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

NHK「歴史探偵」小泉八雲とセツ

放送日

  • 2025年12月3日

出演者

  • トミー・バストウ(ゲスト)
  • 高石あかり(ゲスト)
  • 佐藤二朗(司会)

雑感

自分は「ばけばけ」というドラマを楽しみたいだけで、史実の小泉八雲なる人物がいかなる人物であったかにはさほど興味はないのだが、トミー・バストウと高石あかりが出演するというので見てみた。この二人の役者のことをほとんど何も知らなかいので。

史実の紹介はある程度まではいいけれど、今後の展開の重要なネタバレもされてしまい、やはり功罪あるなあと思った。それはそれとして、バストウの日本語は実際には流暢だと聞いていたが、主観的に適切な言葉が出て来なかったり、複雑な内容は英語でしか言えなかったりと、そこまで流暢というわけではなかった。それよりも、バストウが「まとめる……」と言いかけると高石が「求める?」と訂正したり、おおこれは生ヘブン・トキやぁ……と息の合ったやりとりを堪能させてもらった。

史実ではトキは住み込み女中だったそうで、それはそうだろうなと思った。あの時代、雉真の雪衣さんもそうだったように、女中は住み込みが普通だったはず。朝早くて夜が遅い(一方、昼間は自由になる時間がそこそこある)あの勤務体系では住み込みでないと大変だったろうと思っていたから。松野の家族を随時登場させるために通いの設定にしたか。

実写版「耳なし芳一」も放映されたが、実写だと全身がお経なのに耳だけ真っ白なので、これで終わりとするのはありえないなぁと思ってしまう。

最後の最後に、バストウが面白いエピソードをぶっこんで来た。「ばけばけ」のオーディションを受けたあと小泉八雲の墓参りに行って「あなたを演じさせてください」とお願いしたら、蚊に刺された。その後読んだ八雲のエッセイに「私は生まれ変わったら蚊になってお墓に来た友達を刺したい」と書いてあったと。あれは、君に任せたよという意味だったのかと。

感動している人には恐縮だが、お墓というのは蚊に刺されやすい場所なのだ。このエピソードが物語るのは、バストウがオーディションの後わざわざ小泉八雲の墓参りに行ったということだ。オーディションを何人が受けたのかは知らないが(Wikipediaによれば1767人だそうだが)、小泉八雲の墓参りをした人はほとんどいなかったのではないか。もしほかにもいたら、その人もきっと蚊に刺されただろう。


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