窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

(48)蔦重栄華乃夢噺(最終回)

題名

  • 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第48話「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」

放送日

  • 2025年12月14日

出演者

概要

写楽絵を出した後も、精力的に動いていた蔦重だったが、脚気の病に倒れる。病身ながら仲間と共に書を以って世を耕し続ける蔦重だったが、ある夜、夢をみて……。(公式サイトより)

今日の九郎助稲荷

「何か私に尋ねたいことはありますか? 家事の折のお礼に、ひとつだけ何でも知りたいことにお答えしますよ」
「本当ですか」
「……はい」
「じゃあ、100年後の髷ってどうなってるんで?」
「すいません、もう答えちゃったんで。先ほど、本当かと」
「なんてこった」

今日の重三郎とてい

「昔、寺で言っていたじゃねえですか。くず屋に出せば本もただのくずだけど、読む人がいりゃあ本も本望、本屋も本懐って」
「よく覚えてますね」
「忘れるもんか」

感想

べらぼうらしい、明るい(たわけた)最終回。「拍子木、聞こえねえんだけど」のセリフで終わるとは思わなかった。

その日の未明、蔦重が「お告げがあった、今日の午の刻に死ぬ」と言い出し、妻と別れの言葉を交わすが、午の刻には「まだ拍子木の音が聞こえない」と呟いた(その日の夕方に亡くなった)……というのは史実らしい。いや、史実とも思えないが、そのように書き残されているらしい。枕元で蔦重の魂を呼び戻そうと「屁! 屁!」と叫んで踊ったのは森下佳子の創作だろうけど。

写楽プロジェクトが一段落つくと、歌麿が晴れ晴れとした顔で「オレは望まれねえ子だったけど……なんか、おめえも生きてていいんだよ、って言われているような気がしたんだ」には泣けた。いろいろあって、ずいぶん表情に影があったこともあったが、本当にいい顔をしていた。

また蔦重が、斎藤十郎兵衛も写楽ということにしたいと言ったのも、なるほど、そういうことか、と。

一橋治済が縛られ、護送される途中で巧みに逃げ出したものの、雷に打たれて死ぬ。近くに平賀源内らしき男が。エレキテルで恨みを晴らしたということか?

長谷川平蔵が蔦重を籠屋へ誘う。ここの人足は皆本好きだと。子どもも生まれて幸せに暮らしていると。そこへ瀬川との回想シーンが挟まれる。この籠屋の女将が瀬川だったということか? 実は最初はそういう意味だとは思っていなくて、平蔵が蔦重に、近く岡場所に手入れが入ることを教えただけのシーンかと思った。twitterで「瀬川が生きててよかった!」「一瞬背中が映ったが、小芝風花か?」などの声があって不思議に思っていたが、もう一度見ると、確かに平蔵は誰か女性の消息を蔦重に告げようとしている。そこに瀬川の回想が挟まれるわけだから……、そういうことか。

次の大河(豊臣兄弟)へのリンクはなし。あれは真田丸に始まったもので、その時は粋だな、と思ったが、それがパターン化されると面白くない。なくてよかった。それより、最終回に本居宣長を出してきたのは、前作「光る君へ」へのリスペクトが感じられてよかった。