窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

スカイハイ劇場版

一応独立した作品だが、順序としては、テレビ版のシーズン1とシーズン2の間になる。その順で見たかったのだが、ツタヤで見つけられなかったため、シーズン2を先に見ることになった。見た限りでは、シーズン1の最終話とゆるいリンクがあるようだ。

題名スカイハイ劇場版
監督北村龍平
原作高橋ツトム
出演釈由美子(斉木美奈:第四の被害者)、谷原章介(神崎耕平:刑事)、大沢たかお(工藤達也:遺伝子工学の研究者)、戸田菜穂(青山響子:検視医)、山田麻衣子(伊藤摩耶:第三の被害者)、田口浩正(岸一雄:カメラマン、青山の友人)、岡本綾(遠山小百合:雑誌記者)、魚谷佳苗(レイ:工藤の秘書)、椎名英姫(イズコ)、菊池由美(上伊那秀芳:霊能者)、北村一輝(情報屋)、他
制作日本(2003年11月8日公開)

感想

門のセットはテレビ版よりずっといい。せっかく作ったのだから、このセットはシーズン2で流用すればよかったのに……。イズコの衣装も、シンプルでシックで、素敵だったが、なぜテレビ版ではああなってしまうのか。

魂は、恐らく本来は不定形なのだろうが、怨みの門に来る時には死んだ時の姿をしているお約束である。が、今回、斉木美奈は死んだ時と服が全然違っていた。ウエディングドレスでは動きにくいので却下になったのだろうか。インパクトはかなりあったと思うが。また、服装その他は魂がそのように見えるというだけで、服そのものを持ち込んでいるわけではなかろう。つまり、物を持ち込むことはできないはずだと思うが、今回は銃やら刀やら指輪やら、やたらにいろいろなものが持ち込まれた。おまけに、一度門にきた人間が現世へ戻る(息を吹き返す)といった「掟破り」も見られた。

テレビ編は、死者の魂とか呪い殺すとかいうと仰々しいが、どうして殺されなければならなかったのか、殺された事実を認めてどうするのか、という葛藤を描いた人間のドラマ(+ミステリーの味付け少々)だが、本作にドラマはなく、筋立てはオカルト、見どころはアクションシーンというもの。実際、DVDにはアクション・インデックスがあったくらい。大沢たかお+魚谷佳苗のアクションはそれなりに見ごたえがあった。

配役

  • 谷原章介は「新選組!」で伊東甲子太郎役だったらしい。「新選組!」は毎回欠かさず見ていたが、記憶にない。「嫌われ松子の一生」にも出演していたようだが、印象に残っていない(だいたい、柴崎コウが出ていたのも気づいていなかったから、僕の記憶もたいしたことはない)。
  • 椎名のイズコは、演技力という点では釈由美子よりよほどいい。もっとも、主役を張る華があるかといえば別なのであろうが。
  • 谷原章介の上司の刑事役は誰だったんだろう。北見敏之ではないかと思うが、オフィシャルサイトにもWikipediaにも記載がないので不明。北見だと、シーズン1最終話とつながるが、意図的につながりを切っている可能性もある。