窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「スカイハイ2」第二死「バロック」

出演

  • 渡辺典子(貴志玲香、門に来た女、一時代を築いた女優)
  • 上原さくら(田中のぞみ、貴志玲香の付き人)
  • 大和田伸也(三枝、プロデューサー)

感想

  • 渡辺典子、歳とったなー(38歳)。若いころ一世を風靡したが、25を過ぎ30を過ぎてちやほやされることもなくなり、若い人にとって代わられるようになって、そうした若い人を盛りたてる役を喜んで務めるようにならないと生き残れないが、いい脚本があればまだまだ自分だって主役を張れる……うんぬんと思っている「貴志玲香」を演じる渡辺典子自身は、かつての角川三人娘として、どう思っているのだろうか。もうとっくに折り合いをつけているのだろうか。
  • 田中のぞみのキャラクターが中途半端でよくわからなかった。もともとは貴志玲香のファンだが、この世界に入って欲が出てきたのか、はじめから利用するつもりで貴志玲香に近づいたのか、そんなつもりはなかったのに貴志玲香に振り回されているうちに殺意が芽生えてしまったのか。貴志玲香の遺書を用意し、サインまで周到に練習していたことからすると、計画的であったのは間違いない。が、単に利用するために近づいたに過ぎないなら、貴志玲香の共演者(貴志玲香が文句を言っていた子役)に仕返しをする理由がない。
  • 当初、クランクイン直前に貴志玲香を殺し、ひそかに練習を積んでいた田中のぞみが急遽代役を務め、それが評判になって人気役者に、ということかと思った。が、映画自体が流れてしまったようだ。とすると、その後田中のぞみが人気女優になったのは、実力だったことになるぞ。
  • いくら遺書があったからといって、復活に賭ける女優が、主役を務める映画のクランクイン直前に死んだとなれば、簡単に自殺で収まるとは思えない。当然警察は介入するだろうし、マスコミも独自取材を行なって、関係者の行動を徹底的に洗うだろう。直筆とされる遺書も、要はサインを真似れば済むことなので、偽造されたものであることは簡単にわかりそうなものだが。
  • いまさら気づいたが、釈由美子は滑舌が非常に悪い。演技がうまいとか下手とかいう以前に、そもそも喋れていないのだ。イズコ役は板についてきたと思うけど、もう少し発声練習をしようぜ……