窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

田中哲司が仲間由紀恵と結婚

田中哲司仲間由紀恵と結婚することになった。

知らなかった、と騒いでいる人が多い気がするが、ずいぶん以前から話題になっていたことだったと思う。

当時は「友人だ」と説明していたと思うが、それを鵜呑みにした人は少なかっただろう。

5年前は、「トリック」「ごくせん」という嵌まり役の人気ドラマがあり、多くのドラマや映画で主演・準主演をこなし、紅白歌合戦の司会を何度も務めるという国民的女優だった。そもそも超美人であり、特に黒髪の美しさは芸能界でもトップクラス。そんな彼女が奇声をあげたり(トリック)、男言葉で凄んだり(ごくせん)するところがまた「ギャップ萌え」だった。また、映画「フラワーズ」では、正統派美人として美しい容姿をスクリーンいっぱいに映してくれた。

一方の田中哲司はといえば、確かに抜群の演技力は高く評価されていただろう、だから非常に多くのドラマやテレビに出ているのだが、名前もないとかセリフもろくにないような役も多く、なかなか一般の視聴者の印象には残らなかった。ニュースを聞いて「田中哲司って、誰?」と思った人は多かったに違いない。

今でも仲間は国民的大女優だし、田中は主演映画の一本もあるわけではないけれど、僕の心の中ではすっかり逆転してしまった。田中哲司は、「八日目の蝉」ではだらしない男をだらしなく演じていて、ある意味田中の嵌まり役だと思ったし、「愛の渦」の店長役は田中以外には務まらなかった、とは言わないが、他の人が演じたら違った映画になったと思う。そのくらい個性がはっきり出ていた。そして「軍師官兵衛」の荒木村重。登場している期間中は主役といってもおかしくないくらいの存在感があった。

対して仲間は……。失礼だからはっきり書くのはやめておくけど、この結婚を機に、田中の影響を受けて、仲間の演技が一皮剥けることを祈ってやまない。