窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「あんぱん」(050)

  • 第10週「生きろ」

放送日

  • 2025年6月6日(金)

登場人物

  • 妻夫木聡(八木信之介、上等兵
  • 櫻井健人(今野康太、初等兵・たかしの幼なじみ)

概要

坊主頭の嵩を見て全てを悟ったのぶは、「おめでとうございます」と頭を下げる。迎えた出征の日。町の人たちに激励される嵩に、千代子も必死に言葉を絞り出す。すると、そこにとある人物が現われ……。(NHKオンデマンドの解説より)

たかし出征。そこへ登美子がやってくる。「逃げ回ってもいい、卑怯だと思われてもいいから、生きて……生きて帰って来なさい!」。うしろで千代子が、口には出せないけれど、うん、うんというように頷いている。

そこへ憲兵がやってきて取り押さえようとするが、それを止めたのはのぶだった。

その様子を見ていたたかしが、急に「男らしい」顔になって「母が取り乱して失礼いたしました。立派にご奉公してまいります!」と叫ぶ。

感想

今週は面白かったが、最後の登美子は特によかった。この時代、いち臣民としてお国のために尽くすべき、という気持ちと、死にたくない、我が子を死なせたくない、の割合は、実際のところどの程度だったのか。いずれにしても「行ってきます」と言っただけでいちゃもんをつけられるのだから、何を思っても建前しか口には出せなかっただろう。そこを、何をしてもいいから生きて帰って来るようにと大きな声で言えるのは、登美子しかいない。

それを聞いたのぶの心の中にも、登美子の言うことがあるいは正しいのかも知れない、という気持ちが沸き起こってきた。のぶだって、登美子がどういう人物かたかしや千尋から聞き、また何年も身近で生活していて、わかっていたはずである。信用に値する人物ではないと。それでも、今回の登美子の言葉はのぶの心に何かを植えつけた。

これまで周囲の目や評判を気にすることなく好きに生きて来た登美子だからこその説得力である。これまで視聴者からの反感にも動じることなく登美子を生きていた松嶋菜々子の最大の見せ場だった。

また、母のこの様子を見て却って踏ん切りがつき、勇ましく挨拶する(それによって、その場を収める)のも興味深い。

なお出征してしばらくたかしは登場しなくなるのかと思ったら、たかしの軍隊の様子も描かれるようだ。高知のチームに配属され、その後、博多のチームへ編入。一緒になった今野はおさななじみらしいが誰のことかわからない。あとで調べたら、学校に弁当も持ってこず(持ってこれず)たかしが弁当をあげていた子だった。パン食い競走の時も豪ちゃんと一緒に走っているという。再会した時にそういう回想シーンをちょっと流してくれればいいのに。
(2025-06-11 記)



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