窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TRICK2、エピソード5(第十話、最終話)

出演(ゲスト)

雑感

野際陽子が出てきたので、もしやと不安になったが、やっぱり第一シリーズ最終話、黒門島とのリンクがあった。呪われた島だのシャーマンだのというトンデモ設定を忘れて第2シリーズが始まったのに、結局そこへ戻ってしまうのかと。でも妖術使いは村長のでっちあげで解決しちゃったし。

まあ、そのおかげでいつもは上田に巧みに言いくるめられて(あるいは、弱みを握られて)仕方なく調査に乗り出す奈緒子が、今回は進んで調査を引き受け、上田の方が「危ないから帰ろう」と言い出すなど、いつもと違ったパターンで、その点は面白かったけど。

それ以外にも、上田が一人で調査に行った奈緒子を心配して後を追いかけたり、感謝の念を口にしたりなど、最終エピソードということもあってか、これまでと趣が異なる点がいくつもあった。奈緒子も、「上田さんのためなら、私はどうなっても構いません」と言ったり。もちろん奈緒子はすぐに「て言うと思ったか、バカ上田!」と突っ込むが、これは照れ隠しで、前半の方が本音に思えた。いい歳をして恋愛感度が低過ぎる二人だが、ようやく変化が訪れた!?

石原達也の髪が急に伸び、金髪から黒髪になるに従って、これまでシリーズを通じて盲目的に従ってきた「兄ぃ」である矢部に逆らうようになり、NGワード(矢部にとっての)を連発するなどの豹変ぶりが、なかなかよくできていた。

エンドロールの後、(このあと封切予定の)トリック劇場版のポスターが貼られている壁を大写しにし、そこに奈緒子と上田の相合傘の落書きがある、という趣向は悪くなかった。

DVDでは、ドラマのあとに仲間由紀恵阿部寛トークが収録されているが、パスワードを入力しないと見られないというシロモノ。幸いなことにネットをググるとすぐにパスワードはわかったのだが、発売当時はどのような形でパスワードが公開されたのだろうか? それにしても有料で販売している製品に、一部の人しかアクセスできないデータがあるのは納得がいかない。開けてみれば、別にこれといったモノでもなかったし。

配役

中越典子は映画「夕凪の街 桜の国」で利根東子を演じた人(映画の方がずっとあと)。