TRICK2、エピソード4(第八話、第九話)

出演(ゲスト)

  • 小橋めぐみ(塚本恵美、女子大生)
  • 山拓也(針生光太、御告者)
  • 深浦加奈子(針生貴子、光太の母)
  • 正司歌江(針生かず、光太の祖母)
  • 見栄晴(倉岡剛、天罰代行業)
  • 野添義弘(大道寺安雄、笑顔がこぼれる会会長)

雑感

美人女子大生の恵美が、尊敬する上田教授に命の賭かった悩み事を相談し、上田は彼女の安全を守るために当分そばを離れないようにいう。つまり、一緒に暮らすということ。恵美は上田に気がある素振りをし、すぐに「次郎」となれなれしく呼ぶようになる。上田がメロメロになってしまうところが見物。

もっとも、このような二人が同居しても、いわゆる男女の仲にならない点はTRICK流。これに絡んで奈緒子がいじわるをしたりするが、どうも、上田に可愛がられている点に嫉妬しているのではなく、ちゃんと食べるものを食べている点がうらやましいから、らしいのもTRICK流。

ま、恵美の態度は当初からわざとらしいが、誰も出入りできないはずの部屋の中に犯人からの手紙が置かれていた時にハハンと思った。しかし女子大生に懐かれて調子に乗る上田が、罠を仕掛けて冷静に観察しているとは少々意外だった。

ストーリーはこんな感じ。

正司歌江は、孫の光太を御告者に仕立てるため、彼が予言したことを自分でひそかに実行し、予言が成就されるよう努めた。その結果、光太本人も自分を御告者と信じるようになり、またその力は徐々に知られるようになった。が、そのうち光太は「天罰がくだる」というお告げばかりするようになったため、歌江は天罰をくだして回る羽目に陥る。

恵美は、伯父の一人息子がいなくなれば伯父の莫大な財産は自分が相続できるため、息子を事故に見せかけて殺害。それを御告者のせいにする。つまり、もともと仲が良かったのだが、ちょっとした喧嘩をしてうっかり御告者に不満を述べに行ったら天罰がくだってしまった、と。

恵美は、ここまで正確にお告げが成就されるのは、人為的な力が働いていると考え(上田がそう考えるだろうと見越して)、上田に、御告者に恵美に天罰がくだるように依頼してほしいと頼む。もし誰かが恵美に天罰を下しにきたら、返り討ちにすればいい、そうすれば御告者の責任もはっきりすると。上田は引き受け、一方で御告者に依頼に行き、一方で恵美と同居して彼女を守ろうとする。が、上田の目をすり抜けて恵美は何度か危険な目に遭う。本当に天罰が下ったのか? 誰かの仕業だとするなら、どうやって上田の目をかいくぐって恵美に近づいたのか?

実は、上田が御告者に天罰を下すように依頼したのは奈緒子だった。そして、大道寺安雄が殺された時にたまたま奈緒子が第一発見者だったのをさいわい、矢部に奈緒子を逮捕するよう進言。実は、留置場に入れることによって、第三者の手が出せないようにして彼女の命を守ると同時に、食事もままならない彼女の生活を見越して、暖房付き・三食付きの生活を保証してやったというわけ。誰も天罰など依頼していない恵美が、勝手に危険な目に遭うのを見て、自作自演だと見抜く。このあたりの上田の手回しのよさは、わかってみれば納得のいくもので、ストーリーがぐだぐだなTRICKの中では割とよくできていたと思う。

もちろん、突っ込みたいところはたくさんあるが、きりがないので省略。